蛍雪の宿 尚文(2024.11.10)

昨秋、群馬県みなかみ町、JR上越線水上駅から車で10分ほどの奥利根湯けむり街道の山里にある「蛍雪の宿 尚文」に宿泊しました。日本の人気旅館トップ25にも選ばれるなど、数々の賞を獲得している全9室露天風呂付きのスイート仕様の静かな宿は、日々の喧騒から離れてのんびりとしたひと時を過ごすにはぴったりの場所でした。


予約

公式HPのほか各種旅行サイトから予約可能。今回は、楽天トラベルから「5と0のつく日のクーポン」などを使って、離れのメゾネットタイプ「石楠花(しゃくなげ)」を予約しました。


チェックイン

宿泊当日15:30頃に車で到着。宿の前に車を停めると、係の方が出迎えてくれます。「尚文」と書かれた重厚な門をくぐり、日本庭園風のアプローチから玄関へ。晩秋とはいえ、庭の木々の色づきはまばら、まだ緑の葉のままのモミジもあり、ちょっと残念な気分。



玄関を上がった中庭が見えるロビーラウンジでチェックイン。椅子に座るとお茶と一品がサービスされます。宿帳を記載、館内の案内と食事時間の確認を受けます。楽天からの予約なので、口コミの記載をお願いされました。


離れに向かう途中にあるお休み処「けやき」では、夕食時間までいただけるスパークリングワイン、日本酒、ソフトドリンクなどのウェルカムドリンク、ちょっとしたおつまみが用意されています。こちらは、お風呂に入った後にいただくことにしましょう。


部屋には作務衣が置いてあるだけなので、好きなデザインの浴衣を選んで部屋まで持っていきます。


メゾネットタイプ「石楠花」

尚文の部屋は、母屋と離れに分かれていますが、予約した石楠花は離れの一番奥。離れの4部屋の中では一番広い部屋で、更に尚文の中で唯一の2フロアの部屋。ベッドはダブルベッド、屋外の露天風呂は広々としたウッドデッキの一角にあって、開放感たっぷり。季節の風を感じながら、早速一風呂浸かって疲れを癒します。


テーブルの横に特別料理の案内。夕食中にもオーダーできますが、事前にお願いしておくと、タイムリーにサービスされます。赤城鶏の塩焼きをお願いしました。


ウェルカムドリンク&館内探索

部屋の露天風呂で温まった後は、お休み処「けやき」でスパークリングワインをいただいて喉を潤してから、さらに日本酒とこんにゃくをいただきます。


古民家風の建物は温かみがあり、館内のインテリアがよくマッチ。ぼんやり外を眺めたり、本を読んだりとくつろぐにはもってこいです。


夕食 大地を食らう「山人料理」

18:00から夕食。食事は、食事処「ふきのとう」の個室でいただきます。尚文の食事は、選び抜かれた地元の旬の食材をふんだんに使った大地を食らう「山人料理」。


まずは菊芋、ごぼう、里芋が入った「土のスープ」。


続いて地元でとれた食材の素材の味を楽しむ「奥利根の幸」。一つ一つの食材はどこにでもありそうなものですが、とにかく味がいい。自家製3種類のソースにディップしていただきます。


季節の一品。うーん、何だったか思い出せない…


お酒をオーダー。地酒3種各1合ずつのセットをいただきます。それぞれ味が違うので、どの料理に合うかなぁと試しながら楽しくいただきます。


ここで、事前にオーダーしておいた赤城鶏の塩焼き登場。自家製の塩コショウもしくは柚子胡椒が非常においしく、鶏のおいしさを更に引き立てます。


岩魚の塩焼きと尾瀬豚の燻し焼き。尾瀬豚も赤城鶏と同様、自家製柚子胡椒でいただきます。


まだまだ続きます。こちらは旬の煮物。カブだったかなぁ。自家製味噌がまたおいしい。


さらにこの季節にピッタリのキノコ鍋。


御飯は、コメ作り名人「本多義光さん」のお米と岩魚を一緒に炊き込んだ釜めし。よく混ぜていただきます。とにかく御飯が普段炊く御飯ととにかく違っておいしい。何が違うんでしょ。余ったご飯は夜食用におにぎりにしてくれます。


最後は甘味をいただいて終了。地元の旬をたっぷり、おいしく味わうことができました。このボリュームからすると、赤城鶏はちと余計だったかも。


お土産

館内にはお土産どころがあります。夕食の付け合わせで出た「柚子胡椒」と「塩コショウ」が美味だったので購入。自宅で尚文の味を思い出しながら楽しむ事にします。さらに、最後の御飯に出た本多義光さんのお米も販売していたので1kg購入。自宅で炊いてみましたが、やっぱりおいしい。ホント、何が違うんでしょう?


朝食

翌朝の朝食も「ふきのとう」個室にて。夕食とは異なる部屋に案内されます。


自家製梅肉入りの豆乳蒸し、けんちん汁、郷土料理しめとうふ、新発田麩(若女将が新潟県の方なんだそうです)、群馬のうんまい牛乳などなど、こちらも盛りだくさん。


秋を感じる露天風呂

食事が終わってから出発までのひととき、最後の露天風呂へ。前日はすでに薄暗くてあまり気づかなかったのですが、明るくなって周囲を見渡すと、ウッドデッキの周りの木々は晩秋の柔らかい陽に照らされて、色づた葉が輝いていました。季節を感じながら、くつろげた瞬間。この「石楠花」の部屋の一番いいところかと。


旬の地元の食材を活かした料理を堪能し、思い思いにゆったりと時間を過ごした「おこもりステイ」は、日ごろの疲れをいやすことができました。スタッフの気遣いもさりげなく、過剰でないところも好印象。蛍雪の宿ということなので、夏のホタルの時期、冬の雪景色もまた格別なのではないでしょうか。その時は母屋の部屋を利用してみたいです。


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