オーストラリアの動物といえば、カンガルー、コアラが代表的。野生のカンガルーは、それなりに見るチャンスはあるのですが、コアラはなかなかお目にかかれません。
メルボルンの東、270kmほどのところ海に浮かぶレイモンドアイランド(Raymond Island)は、人が住む軒先などで普通に野生のコアラを見ることができる場所として有名です。
先日、そのレイモンドアイランドへ野生のコアラを見に行ってきました。
(前回の記事からの続きです)
無料ガイドツアー
コアラ探しの前に、車に乗って島をぐるっと回ってみたのですが、舗装されているのは居住区のあるフェリー埠頭の周りだけで、それ以外の場所は、SUVでなければ車へのダメージもあるくらいのダートでした。
結局、車を住宅街の一角に止めて歩いて探すことに。どうしても必要なものがない限り、車は対岸の駐車場に置いて徒歩でレイモンドアイランドに渡るのがベストな選択です。
車を置いて歩き始めたのですが、野生のコアラを見たことがない自分にとって、どこをどう探すのがよいのかがよく分からず…
妻と二人、ガイドブックにあるコアラトレイルを歩いてみようと思っていたところ、一人のおじ様がオープンカーのジープに乗って私たちのそばにやってきて、「コアラ探しているのか?だったらこの車に乗ったらいいよ。無料で案内してあげるから」と、促されるままにジープの荷台に乗ることに。でもこれが正解でした。
野生のコアラ…やっぱりかわいい
それからはおじ様の独壇場。あそこにいる、ここにいると、木の上を指してはコアラの居場所を教えてくれました。おおっ、初めて見る野生のコアラ。とてもかわいいです。
とある住宅の軒先にあるユーカリの木の上に居るコアラを教えてもらい…至近距離でのコアラに感動。
このコアラはタイミングよく起きていて、お食事中でした。もっとムシャムシャ、食べるのかと思いきや、かなりのんびりとお食事。ちなみに、コアラが食べるユーカリは、決まった種類のユーカリしか食べません(最近は他のユーカリを食べる種類もいるそうですが)
オプショナルツアー(笑)
案内してくれたおじ様、オプショナルツアーもご用意されていました。もちろん無料で。
まずは、素敵な入り江のご紹介。
レイモンドアイランドは、ちょうど湾の中に浮かぶ島。なので波も穏やかで、落ち着いた雰囲気の海を見ることができます。写真はおじ様ご自慢の(?)入り江。水がとてもきれいだったのが印象的でした。
次は、おじ様のご自宅にご案内。ご趣味の鉄道模型を拝見しました。ガレージ1ついっぱいに線路が敷いてあり、デモンストレーションで汽車を走らせてくれました。
この角度から写真を撮るといいと言われて1枚。機関車トーマスの世界?
昼ごはんが…ない!
お昼をすぎたので、カフェかどこかで昼食を…と思っていたら、レイモンド島にはカフェなどの飲食店はゼロ。フェリー乗り場のあるペイネスビル(Paynesville)で食べるか、もしくは事前に調達してこないと食事にありつけないことに。写真は、レイモンド島から離れた後、ペイネスビルで買ったサンドイッチ。島に持参して、おなかがすいたら公園などで食べるのがお勧めです。
感想
レイモンド島には、かつては500頭近くいたのコアラがいたとのこと。しかし、餌となるユーカリの減少などが背景に間引きが行われて今は250頭ほどとのこと。本当に間引きをする必要があったのか、今でも議論のあるところだそうです。
それでも、一般の住宅地で気軽に野生のコアラに出会えるとあって、現地のオージーにも人気のレイモンド島。ピクニック気分で住宅地を中心に徒歩で散策するのがお勧めです。昼食、飲み物のの持参をお忘れなく。
ちなみに、韓国人の友人も、例のおじ様のご案内を受けたそうです。地元でも結構有名人っぽいらしいです。島内でジープを見かけて、無料案内に興味があるなら一声かけてみるといいでしょう。
コメント
ぱぴるすさん、こんにちは!!
コアラの島があるんですね~。
一度、シドニー郊外のツアーの時に
野生のコアラを見ましたが、コアラを見つけるのは
ホント至難の業ですよね。
カンガルーなんかは、あっちにもこっちにも
っていうほどでもないですけど、
見かけること多いですもんね!!
なかなか、タヌキ猫なんかは、一人旅ですので、
声をかけてもらっても大丈夫かな?って感じですが、
イイ人に巡りあいましたね。
コアラも間引きされた過去があるんですね。
カンガルーは何度かそんな話が浮上しては
無くなるというのを何回か日本にいても
聞こえてきますが・・・。
難しい問題ですよね。
タヌキ猫でした。
タヌキ猫さん、コメントありがとうございます。
このレイモンド島、あまりガイドブック等では紹介されていませんが、
こちらでは割と有名なコアラスポットです。
見たことがある方はわかるかと思うのですが、
おっしゃるようにコアラはなかなか見つけにくいです。
一度見つけるコツがわかると、あとは簡単なのですが…
自然保護、野生の保護というのは難しい問題です。
カンガルーも間引く、間引かないで議論になります。
北海道のエゾシカと境遇は一緒なのかもしれません。
コアラの間引きの話を聞いて、
人間との共生には難しい問題がまだまだあるのだと改めて思いました。