オーストラリアでの生活も5年となると、海外の銀行口座にそれなりのお金がたまります。そのお金を日本に送金するか、はたまた現地に残すかはひとそれぞれでしょう。
オーストラリアでは、ある一定期間(1~2年程度)動きがない口座は政府に没収されることがあるとのこと。もちろん、取り戻すことはできるのですが、弁護士を通じなければならないなど、非常に手間。
それを避けるには、定期預金にしておく必要があります。定期の場合は日本から電話をすれば1か月ほどで送金してくれるとのことですが、欲しいときに即お金を引き出すことができません。
というわけで、私は全額日本に送金、口座をクローズしました。その時のお話を書いてみます。
■オーストラリアから日本への送金
私の場合は、5年前の赴任時に「三菱UFJ銀行」に豪ドルの外貨預金口座を開設しておきました。今回は、その口座に全額をインターネットを使って、以下の手順で何回かに分けて送金しました。なお、オーストラリアではWestpacを使っていました。
1. 数千ドルをトライアルとして送金、三菱UFJ銀行の口座に入金されることを確認。送金方法の詳細は過去の記事を参照ください。
2. インターネットでの取引上限額10,000ドルをアップ(10,000ドル以上の設定はインターネットでは不可。Westpacに支店に出向いて依頼すれば可能)。
3. 預金を数回に分けて送金。トラブルがあっても翌日に銀行で対応できるように、月、火、水といった週の初めの方に送金。
最終的には手元に300ドルほどが残るように調整しました。
■銀行口座クローズ
銀行口座クローズは以下の手順で行いました。
1. 引き落とし等の予定が今後一切ないことを確認(クレジットカードを使っている方は要注意です)。
2. 担当者とクローズする日のアポを取る。担当者がついていない方は、銀行に出向くなどすればどなたかを紹介してもらえます。
3. 各口座の取引履歴をインターネットバンキングにてpdfでダウンロード、保存。特に貯蓄口座は、利子をどれだけ受け取ったか来年の年度末調整に必要なので忘れずに。
4. アポを取った日時に銀行を訪れ、クローズを依頼。口座の残金を現金で受領。
クローズは必ずしも口座がある支店で行う必要がはありません。また所要時間は30分ほどでした。
クローズした翌月、改めてインターネットでアカウントにアクセスしてみると、口座はすべて閉鎖、アカウントのみが残っていることが確認できました。
こうして、特にトラブルなく日本に送金、口座をクローズすることができましたが、残念だったのは現在豪ドル安で日本円への交換レートが悪すぎるということでした。
ある程度まとまったお金を日本に送金、日本円に両替する予定がある場合、事前に送金しておけば好きなタイミングで両替できますが、日本の外貨預金口座に送金してしまうと利率が大きく下がるのが難点。どのタイミングで送って両替するか、為替動向とにらめっこする日々が続きます。
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