仙台空港を訪れた翌2020年7月25日、山形県南部高畠町にある高畠ワイナリーに行く途中に、山形空港に立ち寄ってみました。
山形県には山形市内に近いところに山形空港、酒田・鶴岡といった庄内地方に庄内空港の2つの空港があり、山形空港はJALとFDA、庄内空港はANAと住みわけができています。
地方空港にはJALだけ、ANAだけといった空港も少なくありません。何故かは不明ですが…。こうしたある種の「独占」は競争が起きず、航空会社にはよいのかもしれませんが、利用者には選択の余地を狭めてしまうというデメリットが生じます。
JAL派の人にとって、庄内地方に行こうとすれば、仕方なくANA便に乗るか、あるいはこだわる方なら山形から陸路、となるわけで…。私の場合、プライベートなら後者になると思いますが、やはり面倒この上ないです。
午前10時過ぎ、山形空港に自家用車で到着。駐車場は無料です。
山形空港の愛称は「おいしい山形空港」。「おいしい」には味が良いという意味だけではなく、好ましい、見事だという意味もあるとのことで、「食、景色、祭り、温泉などすべてがおいしい」という思いを込めてつけられた愛称とのこと。ちなみに庄内空港の愛称も「おいしい庄内空港」とのこと(笑)。
さっそくターミナルビルに入ってみましょう。
1階のJALとFDAのチェックインカウンター。利用客は誰もおらず。
それもそのはず、昼過ぎまでフライトはなし。そのあとも夕方6時までフライトがありません。
JAL便の就航地は東京2往復と伊丹3往復。機材はエンブラエルE90もしくはE70。その他FDAとのコードシェアで新千歳1往復、名古屋小牧2往復が就航しています。山形の場合、東京に行くだけなら完全に新幹線に分があるので、東京便は乗り継ぎ用途とみるべきでしょうか。
チェックインカウンターの反対側、窓際に下がっていた風鈴。風情があります。季節でデコレーションも変わると思われるのですが、それぞれどんなデコレーションなのか、ちょっと気になります。
2階出発ロビーに上がってみます。フライトがない時間帯、館内の電気は省エネで消されているようです。一方で、人の出入りがないので、クーラーの効きはバッチリ。
電気も消され、誰もいないロビー。
先ほどはJAL便のフライトのみチェックしましたが、昼過ぎにFDAの新千歳行のフライトがあるようです。コロナ禍、利用する人は少なそうです。
出発ゲートの横にあるお土産物売り場。係の方が2人いらっしゃいました。山形の地酒を含め、名産品が手に入ります。
山形のさくらんぼは格別のうまさ。寒河江が有名です。季節になると空港でも扱うのでしょうか。「おいしい山形空港」ならでは、といったところ。
名産品もいいのですが、個人的にはこちらヒコウキグッズのほうが興味があり…。でも、キッズ向けがメインでした。各空港オリジナルのヒコウキグッズが手に入るなら、もっと気合が入るんですけどね。
隣にある専門店も休業です。
レストランもあるのですが、当然のように休業中。
休憩コーナー。すべて一人掛け、かつ感染予防の観点からでしょうか、すべて壁向きに座るスタイル。
屋上の展望デッキに上がってみます。
階段を上がりきったところで、すでに誰もいない感じが…かなり寂しいです。人が写り込まないので取材にはもってこいですが。
一昔前の展望デッキ。
でも、柵が低いのでヒコウキ撮影には何の障害もなし。
飛行機で到着すると目に入るであろう、空港の看板。サクランボを意識した色使いは、まさに「おいしそう」
豪雪地帯ならではの表示。
通常であればもう少しにぎやかな感じなのでしょうけど、コロナ禍、発着便数も削減され、この先本当に大丈夫?と思わせるような寂しさばかりが目立つ空港でした。わずか30分ほどの滞在で、おいしい山形空港を後にします。この空港にJAL便で降り立つことは、よほどのことがない限り難しいかなぁ。
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