Heathcote Wine Region(ヒースコート)

ずいぶん前に、このブログでワインで有名なヤラバレーの紹介をしました。

当時はまだオーストラリア(ビクトリア)に来たばかりで、ワインといえばヤラだったのですが、その後、会社の現地同僚などから情報を集めたところ、シラーズ(Shiraz)ならヒースコート(Heathcote)という話を聞き、何回か訪問。来るたびにそのシラーズの質のすばらしさにすっかり感動してしまいました。

今では、いくつかのワイナリーでオーナーさんとも顔見知りになり、すっかりはまってしまっています。日本ではあまり知られていない(と思われる)ヒースコートを、何回かに分けて紹介します。

まずはヒースコートの位置から。ヒースコートはメルボルンの北150kmくらいのところに位置します。メルボルンからはフリーウェイM31でシドニー方向に向かい、途中のWallanからハイウェイB75に入ってトータル1時間半くらいで到着します。

街の入口にある看板。

ヒースコートでのワイン用ブドウの栽培は1850年が最初といわれているようです。Geman Henning Rathjenという人がColbinabbinという、Mount Camel Rangeの北端、今のHeathcoteに植えたのが最初とのこと。残念ながら病害虫にやられ、羊の放牧地になってしまいます。

その後、1960年代になってから、当時、ゴールドラッシュに沸いていたこの地域に移住したイタリア人がワイン用のブドウの栽培を始め、今日に至っています。

古代カンブリア紀の赤い土壌が、プレミアムシラーズを生む鍵で、そのほかにもカベルネソーヴィニヨン、メルローやテンプラニーニョ、サンジョベーゼ、リースリング、ビオニエなど、一部ヨーロッパの品種も含めて様々なブドウが栽培されています。(以上はこちらのヒースコート公式サイトを参照しました)

また、内陸で夏は非常に暑いことから、ピノノワールなど、冷涼な気候向きの品種は栽培されていません。

シラーズの味は独特で、文字で表すのも難しいのですが、一言でいえば「DRY」。とにかくDRYで、土の渋み?って思うほどの渋みと深みが味わえます。私はこの味にすっかりはまり込んでしまいました。

また、ヤラとは違い、家族経営のワイナリーが多く、生産者と直接話をすることができるのも醍醐味です。ヤラが都会風、というならば、ヒースコートはまさに田舎風。Face to Faceの会話から、生産者のワインづくりに対する意気込みや、考え方を直接知ることができるのも大きな魅力です。

一方で、個人経営が多いせいか、ヒースコートには予約を入れないと開けないワイナリーも多いのです。

そんなときは、市街地にあるWine Habを利用。地域内のワインを数多く集めていて、ワイナリーに行かなくてもワインが買えます。24種類のワインが常時試飲できるのも魅力。

なお、このWine Habの向かいにインフォメーションセンターがあり、そこに行くと、ワイナリーの地図をいただけたり、その日オープンしているワイナリーを教えてもらえます。

ヤラのようにワイナリーとワイナリーの間をひっきりなしに車が行き交うこともなく、ひっそりと落ち着いた雰囲気の中で、自分に合ったワインを探す、そんなスタイルが似合うのがヒースコートだと思っています。

そんなお気に入りのヒースコートを、日本の方にも知ってほしく、次回以降は、自分が気に入ったワイナリーをいくつか紹介してみようと思います。

こちらは昨日現地で入手したワイン。クリスマスパーティーで入り用なので、6つのワイナリーから30本ほどまとめて買いました。


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コメント

  1. maimama より:

    はじめまして。maimamaと申します。

    今年の1月に全豪オープンテニス観戦の為にメルボルンに参りました。
    テニスの錦織圭選手を追っかけて、四大グランドスラム観戦を達成!

    その中で、「住んでみたい町NO1はメルボルン」でした。

    治安の良さとフレンドリーな雰囲気。CITYトラムは無料だし、
    大会チケットも、リーズナブル。
    一番前の席で(しかも、通常料金)のマーガレット・コート
    で、錦織選手を見る事ができました。

    来年はハワイ旅行を1月に入れてしまったので、
    2月に、JALのマイル修行のためにシンガポール経由で
    メルボルン旅行をします。

    全豪テニスの時は全く観光が出来ませんでしたので、
    今、いろいろと計画中です。
    アルコールが全くダメなので、ワイナリーツァーはしませんが
    ペンギンツァーやPuffing Billy Railwayにのるのもいいかな・・・っと。

    前回は香港経由のキャセイでメルボルンへいきましたが、今回、初めて
    カンタスを利用します。
    カンタスラウンジも初めてなので、楽しみにしています。 

    なみあしさんの素のオーストラリア情報に期待しておりますので、
    がんばって、ブログ、続けて下さいね。  では。

  2. ぱぴるす より:

    maimamaさん、こんにちは。
    いつもこのブログをご覧になっていただいてありがとうございます。

    錦織選手の活躍で、全豪オープンに日本から来られる方も増えているようで、
    このブログが少しでも役に立っていただければ、と思って気負わず書いています。
    メルボルンの情報って、案外Webにないものなんですよね。
    なので、日々の生活の中から、ガイドブックにはあまりない情報を発信できたらと思っています。

    メルボルンは本当にいい街です。
    私は残念ながらメルボルンから少し離れた郊外(といってもかなり田舎)に住んでいますが、毎週のようにメルボルンに、またその周辺に出かけて楽しんでいます。

    2月にシンガポール経由で来豪されるとのこと、
    ぜひラウンジ、フライトを楽しんでいらしてください。
    また、質問などありましたら、ご遠慮なくご連絡ください。