ライン滝を見たあと、Schaffhausen(シャフハウゼン)という街を訪れてみます。シャフハウゼンは、中世にライン滝の手前の荷揚げ地として栄え、発展した街。その昔、ここを訪れた有島武郎が「静寂古雅の町」と表現した街です。
現在は、時計の老舗、インターナショナルウォッチカンパニー(IWC)があることで知られ、家々の出窓や壁画、彫刻は特徴的ともいわれています(以上、ウィキペディア等を参考)。
(騎士の館)
ライン滝から電車でシャフハウゼンまでやってきました。所要時間5分。
市内の散策用の地図と観光案内です。ドイツ語なので全く分からず。あとで気づいたのですが、写真を撮って翻訳ソフトで訳させればよかったと。地図の左上が今いる駅。そこからライン川沿いに出て半時計回りに市内を回ってみます。
ライン川沿いに出ました。ライン滝の霧はどこへやら。小春日和の中をのんびり散歩します。
ちょっと市街地に入ってみます。こちらはピザ屋さん。どこかの国旗を思わせる変わったデザイン。
新大陸ばかり旅行している私にとっては、こんな風景はとても新鮮。ああ、ヨーロッパに来たんだなーと感じます。
家々の前にある花壇や、壁の草花が情緒を醸し出しています。どの家も4階建てくらいなのですが、一度中に入ってみたいですね。
その中で見つけた「資生堂」のショーウィンドウ。なんか雰囲気違います。
そしてこの資生堂のショーウィンドウがあった建物が「騎士の館」と言われる、このシャフハウゼンでもっとも美しい壁画が書かれた建物。
このまま市内を東へ向かいます。中世の雰囲気が色濃く残ります。
やがて、ムノート城の入口へ。ムノート城は1527年に作られた円形の城砦で、周囲はワイン用のブドウ畑に囲まれています。
ワイン用のブドウ畑に囲まれています。偶然とはいえ…ワインに関する場所に、いつも自然に引き付けられている気がしてなりません(笑)。ちなみにワインはどこで飲めたんだろう?
中の様子。これは1階なのですが、城砦の薄暗い中に、窓から上手に光が入るように工夫されている感じです。
屋上はイベント広場になっています。もちろん、近代になってからこのように改造したのでしょうけど。
屋上からの眺め。ライン川のほとりに立つ、ヨーロッパ中世の雰囲気を残す静かな街並みが眼下に広がります。これは絵になります!
街並みを歩いてきて、そしてこのムノート城の屋上から街を眺めると、有島武郎が「静寂古雅の町」と言った意味が分かる気がします。
ムノート城から駅へ戻ります。途中で見つけたオープンカフェ。すごく混んでいたのでスルーしたのですが、こんな雰囲気の中で食事をいただくのもいいかと。
街を徒歩で一回りするのに約2時間。こじんまりとしたとても雰囲気のいい街並みを、秋の景色とともに楽しむことができました。大都市もいいのですが、どちらかというと私はこうした小さな街を歩くのが好きです。
ヨーロッパにもいろいろな顔や雰囲気があると思いますが、初めてのヨーロッパ訪問で、自分の好きな雰囲気のヨーロッパの町に出逢えたことに感謝です。
このあと、チューリッヒまで帰ります。シャフハウゼンからだと、途中駅を止まらない速達列車でチューリッヒに行くことができます。
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