日本航空JL6便 羽田→ニューヨーク ファーストクラス(JAL SUITE)搭乗記(2019.4.20)

2019年4月20日 かねてから乗ってみたかったJALニューヨーク線のファーストクラスにいよいよ搭乗、13時間5分の空の旅を楽しみます。

ニューヨーク線としては珍しく、ファーストクラスには自分を含めて搭乗したのはわずか2名。「週末をJALのファーストクラスでのんびり過ごそう」の、まずは片道分を存分に味わうことができました。
※この記事は長文になります。ご容赦ください。

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■フライトスケジュール

JALのニューヨーク線は羽田・成田の両空港から1日各1往復、いずれもJALフラッグシップ機であるB777-300ERでの運行です。

 (2019年4月のダイヤ)
 JL4 成田 18:10→ニューヨーク 18:20(13H10M)
 JL6 羽田 10:40→ニューヨーク 10:45(13H05M)

 JL3 ニューヨーク 11:40→成田 14:40(+1)(14H00M)
 JL5 ニューヨーク 13:25→羽田 16:25(+1)(14H00M)

区間マイルは片道6,723マイル、JAL国際線で最長距離。そのファーストクラスに乗ってみたい…そんな気持ちから決めた旅、往路JL6便、復路JL3便のファーストクラスを特典航空券(140,000マイル)で往復します。

特典航空券の手配については以下の記事をご覧ください。

■搭乗口で追加セキュリティチェック

ファーストクラスラウンジで出発までの時間を過ごした後、搭乗開始の10:10より少し前に搭乗口112番に到着。まずは搭乗機をカメラに収めます。JA731J、現行SKY SUITE改修初号機です。羽田の国際線ターミナルで搭乗機を写そうとすると建物のフレームが邪魔をしてしまう、ブロガーには不評のターミナル(笑)。

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搭乗口で「ファーストクラス」のレーンに並びます。さすがニューヨーク線、ファーストクラスの列にも10~15名の方が並びます。

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と、そこへ初老の係の方(男性)から声をかけられます。
係:「セキュリティチェック済みですか?搭乗券を拝見します」
ぱ:「セキュリティチェック?保安検査場で受けましたが…」
係:「それでは、こちらを貼っておきます。これを貼っておくと、搭乗橋での再チェックを受けなくてもいいですから」
ぱ:「ありがとうございます」

搭乗橋での抜き打ちチェックをパスするための印(青いシール)のようです。

係の方が搭乗券を見て更に…
係:「お客様の搭乗券は「SSSS」とあるので、搭乗口を通過してすぐのところにある場所で追加チェックがあります。だいたい50~100人に1人、無作為に選ばれるものですが、特に心配することはないですよ。なかなか当たるものではないのでラッキーですねー(笑)」

なんぼ調べられても問題ないことは自信ありますが、抜き打ちに当たるのはあんまりありがたいものではないです。

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予定より10分ほど遅れて搭乗開始。そのまま搭乗口横の別ゾーンへ。調べられたのは、手荷物の中身と粉末のものを持っていないかどうか。緑茶のパウダー持っていたので素直に申告しました(もちろんおとがめなし)。

搭乗口には5,6名のグランドスタッフ。ニューヨーク線、手厚いです。さらに搭乗橋入口でJALの新入社員10名ほどにも見送られます。「おはようございます」「いってらっしゃいませ」…フレッシュで気持ちがいいですね。にぎやかな出発となりました。


■搭乗

ファーストクラスは「左」です。5度目のファーストクラス搭乗とはいえ、これまで数多くのブロガー達が通った「左」に足を踏み出すとやはり緊張します。

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入口でチーフの方に出迎えていただき、座席2Kへ案内いただきます。2年ぶりのファーストクラス。上着を預かっていただいた後、チーフを含めた担当3名のCAさんお一人お一人からご挨拶を受けます。こちらも気持ちよく挨拶。

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2013年1月から導入された現行のJAL SUITE。木目調を主体とした落ち着きあるデザインは、各空港のラウンジのデザイン、雰囲気と統一感があります。以前はANAのメタルな雰囲気が好きだったのですが、歳のせいか(?)、今はJALのこの雰囲気が心地よく、すっかりなじんでしまいました。

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前方にはエトロのアメニティとBOSEノイズキャンセリングヘッドフォンが、モニター前には専用フォルダーに収められた食事のメニューがそれぞれ置いてあります。

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収納も豊富。フライト中に必要なものをすべてしまっておいて、手元をすっきりして過ごせるのが◎。

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飛行機の先頭左側のドアの上には、その機体の銘板があります。通常は後ろからお客さんが来るのでゆっくり見ることはできないのですが、今回はファーストクラス、後ろからお客さんが来ることもないので、一旦席を離れて、記念にゆっくり拝見します。これを見ていたFクラス担当のCAさんから質問。

CA:「何をなさっているのですか」
ぱ:「機体の銘板があるんですよ。それを見せていただきました」
CA:「知りませんでした。申し訳ありません、無知で…」

いえいえ、そんなことはないですよ。マニアックな世界なので。

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席に戻るとウェルカムドリンクのサービス。オレンジジュースをいただきます。

CA:「ニューヨークへご旅行ですか?」
ぱ:「旅行と言えば旅行ですが、週末をファーストクラスに乗って空の上でゆったりと過ごしたくて乗りました」

ちょっと驚かれた顔をされます。まあそんな人、そうそういないですよね。でも、こうして旅の目的や好み(私ならワイン)などを気軽に話をしておくと、CAさんもそれに応じて対応していただけるのがファーストクラスです。

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出発前にCAさんがブランケットを手元に届けてくれます。このブランケット、とても質が良くて暖かく、自宅に欲しい一品。

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■離陸

予定より約15分ほど遅れてドアクローズ&プッシュバック開始。結局この日のファーストクラスは全8席中、私と外国人1名の計2名のみ。空いていたのは、前日からイースター休暇となったことが影響しているようです。外国人の方は2Aにお座りでした(そこ、座りたかったんだよなー)。

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いよいよ旅が始まります。

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11:13、RWY34Rより離陸。

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羽田空港を右手に見ながら上昇。行ってきます!

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■空の上のレストラン・1

この日は天気も良く、上空の気流も安定していて、離陸からほどなくしてシートベルトサイン消灯。

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眼下には遠く霞ケ浦を望みます。

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ギャレーおよびビジネスクラスとの境のカーテンが閉じられ、いよいよ「空の上のレストラン」の開店です。

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メニューはファーストクラス専用フォルダーの中に。開いて眺めていると、CAさんがおしぼりを置いていかれます。

「ぱぴるす様、いつも混み合っているニューヨーク線のファーストクラスですが、本日はお客様2名のみですので、このファーストクラスのお好きなシートをどうぞご自由にお使いください。また、御用がございましたら、私どもに何なりとお申し付けください」

もう1人の外国人の方は、お疲れとのことで早々にお休みになってしまい、私一人、貸切に近い状態に。本当に静かに、のんびりくつろげそうです。

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最初のドリンクのオーダー。はい、迷わず「サロン」です。このサロン、在庫の関係から2018年1月からファーストクラスでの提供が中止されていましたが、先月(2019年3月)から、日本発の便に限り提供が再開されました。ただし1本のみ搭載。

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世界の航空会社でサロンが飲めるのは、このJALファーストクラスのみ。ワイングラスに注いでいただきます。この段階で、柑橘系の心地よい香りがグラスから辺り一杯に広がります。

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ヴィンテージは2007。市中では1本約10万円。普通では口に入るどころか、手に入れることもできません。

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香り、舌の上で泡が柔らかく溶ける口当たり、凝縮された深い味わい…どれをとっても「完璧」。もはや芸術品、その味にうっとりしてしまいます。まさに休日に楽しむ空の上の贅沢。

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アミューズを一緒にいただきます。アミューズは、メニューにないもので、フォワグラとモッツァレラチーズ。お好みでオリーブオイルをかけていただきます。

そして、このときに洋食か和食かをチョイスします。事前にHPで洋食のメインを鶏肉でチョイス済み。なのでアペタイザーを選びます。キャビアだけだと軽すぎるので、もう1品追加をお願いしたところ、チーフもぜひそうすべきと快諾。これで、それぞれの食事をシャンパン~白ワイン~赤ワインの順で組み合わせて楽しむことができます。

さらに、到着前の食事に和食懐石の取り置きをお願いしたところ、今日はお客様が少ないので全く問題ないとのこと、ラッキーです。

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◇アミューズ・ブーシュ

 ・旬菜の土佐酢ジュレ和え
 ・シャンパン:サロン2007

旬菜を土佐酢で和えてジュレにしたものですが、和風な食材がここまで洋風になることにびっくりさせられます。そしてさっぱりした味は、どこか和風を感じさせるもので、とてもおしゃれな一品です。

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空の上の景色を楽しみながら、アミューズとサロンをゆっくりいただく…贅沢この上ありません。サロンは日本発の便に1本のみ搭載なので、8席すべて満席だとお1人様グラスに半分程度しか飲めないそうです。もちろん今日はそんなことを一切気にする必要なくおかわりします。

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記念にどうぞ、とチーフがサロンのコルクとコルクストッパーをプレゼントしてくれました。持ち帰り用のビニール袋まで用意していただき…何から何まで恐縮です。

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◇アペタイザー・1

 ・キャビア 卵黄クリームをあしらいサクサクの最中で
 ・ワイン:サロン2007

ファーストクラスの代名詞、「キャビア」。最中に卵黄クリームを乗せ、更にキャビアを乗せていただくのですが、キャビアの塩味と卵黄クリームが絶妙なハーモニーとなり、おいしくいただけます。ただ、最中が大きくてちょっと食べにくいのが残念でした。サロンとの組み合わせもバッチリ。

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飛行機は北海道に差し掛かります。「外に羊蹄山がご覧になれますよ」とチーフが声をかけてくださいました。写真を撮るなら1Aの席からどうぞ、ということで、1Aの席をお借りして撮影します。羊蹄山は別名「蝦夷富士」とも呼ばれ、私にとってとても思い出深い山。そんな思い出話をチーフとしながら、山についての話で盛り上がりました。

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◇アペタイザー・2

 ・車海老 その真薯仕立てを旬の海藻とブイヨンで
 ・白ワイン:シャトーメルシャン 新鶴シャルドネ2017

車海老の真薯仕立て。旬の海藻はあさりとわかめですが、これにふきと筍が入っていてとても上品な味。

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機内で日本のワインが紹介されているときはできるだけ飲むようにしています。今回の日本のワインはメルシャンのワインですが、ブドウは福島県会津地方で栽培されているシャルドネ。これがすごくすっきりした上品な飲み口でとても気に入りました。

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飛行機はオホーツク海へ出ます。

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雲が切れ、オホーツク海が顔を出します。天気がいいですね。この海を見ながらメインをいただくことにします。

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◇メインディッシュ

 ・大山地鶏 ホワイトアスパラ、モリーユ茸とフリカッセに
 ・赤ワイン:バリンガエステート エステートピノ・ノワール2011

メインは他に、キンキ、牛フィレだったのですが、チキン好きの私は大山地鶏をチョイス。鳥取県は大山山ろくで育った鶏ですが、フリカッセ=蒸し煮にしたものをいただきます。脂ぎったところは一切なく、柔らかくコクのある鶏肉でした。

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ワインはオーストラリア産のワイン。私がいたビクトリア州、モーニントン半島で注目されているワイナリーのピノ・ノワール。フルボディ好きの私には珍しくピノをチョイス。オーストラリア産と聞いたら試さないわけにはいきません。このピノが飲みたくて事前にメインを選び、それからアペタイザーをワインとともに選びました。時間とともに変わっていく香りを楽しみ、懐かしいモーニントンの景色を思い浮かべながら、鶏肉とともにいただきます。

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ふと目を窓の外にやると、海の上に浮かぶいくつかの白い筋…流氷のかけらです。4月も下旬なので、オホーツク海からはすっかり流氷は消えてしまっていますが、それでもこうしてかけらはまだ残っているようです。CAさんにもご紹介。初めて見る景色にびっくりされていました。

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◇アラカルト

 ・チーズプレート
 ・赤ワイン:バリンガエステート エステートピノ・ノワール2011

国産チーズの盛り合わせなのですが、以前あった手書きの解説はなし。ちょっと残念です。このチーズとピノ・ノワールを約1時間ほどかけて、リラクゼーションミュージックを聴きながらゆっくりいただきます。音楽はもちろん「JET STREAM」。

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◇デザート

 ・奈良県産イチゴ「古都華」
 ・ガダイフ「天使の髪の毛」を使ったプティガトー
 ・紅茶「アールグレイ インペリアル」

食事開始から2時間半が経過。それでもまだフライトは10時間以上残っています。空の上のレストラン・1のラストはデザートと紅茶をいただきました。甘すぎず、上品な味。久しぶりに飲んだ紅茶も非常においしくいただきました(スミマセン、語彙力不足で)。

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 ■お昼寝

食事が終わってから、リラクゼーションウエアに着替えます。2年前、最後に搭乗した時から素材、デザインが変わっています。素材はオーガニックコットン。薄手ですが肌触りは実に柔らかく気持ちがいいです。デザインも胸にあった鶴丸がなくなっています。上着の裾には赤いタグがあるのですが、鶴丸ロゴと折り鶴をモチーフにしたものとのこと(写真になくてすみません)。私はこちらの方が好みです。

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エアウィーヴ・マットレスはソフトとハードをチョイス可能。ソフトでお願いします。お客様がいらっしゃらないので、向かいの2Gにベッドメイク。このまま2時間ほど横になって休みます(日本時間の昼間便なのであまり寝れません)。羽毛布団と枕が体を包み込んでくれて…極上のひととき。

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■日付変更線を越えて

出発から約6時間、日付変更線を越えたところで目が覚めます。

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1食目で結構食べたのですが、やっぱりお腹が空きます。空の上でじっと座ってくつろぎ、食べたり飲んだりしているだけなのに、お腹がすくのはどうしてでしょう?機内は乾燥しているので寝起きはフルーツがイチバン。

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これにソイミートファヒータ サワークリームをいただきます。ちゃんと野菜も食べないと。ソイミートの歯ごたえがなかなかいいです。サロン、1杯ならどうぞとのことで、一緒にいただきます(残りはもう1人の外国人の方用とのこと…ずっとおやすみで食事してないそうです)。

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ワイングラスの影を機体の壁に映し出してみました。

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■魅惑の天体ショー

出発から8時間半、機窓には月が見えました。月明かりが雲を照らして、幻想的な世界が広がります。空の上でしか見えない幻想的な景色に魅了されます。

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それから30分後、東の空がほんのり明るくなってますよ、とCAさんが声をかけてくださいました。再び1Aの席をお借りしてカメラに収めます。

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それから30分後。だいぶ明るくなってきました。

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更に30分後。とてもきれいなグラデーション。日の出前、日の入り後、空の上でないと見ることができない、魅惑の天体ショーです。そして二度と同じ景色に出逢えない、これが私にとってとても魅力的。一期一会を大事にしなきゃ、と思う瞬間です。

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夜が明けたところで、シャンポールエヴァンとのコラボチョコレートをいただきます。これは妻へのお土産。このあと、最後の食事まで、ゆったりとした音楽を聴きながら、くつろぎ、時には考え…自分だけの贅沢な時間を過ごします。

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■空の上のレストラン・2

到着3時間前。2回目の食事にはちょっと早いですが、懐石料理の準備も大変でしょう、と食事をいただくことにします。東京神楽坂「石かわ」と「虎白(こはく)」の監修による懐石。1食目の食事を洋食、和食の両方いただけるのは滅多にないことかと。空の上の極上の旅にぴったりです。

準備ができるまでどうぞと、帆立朝倉山椒焼きを勧められました。

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これに機内でしか飲めない「長期洞窟熟成酒極上 森伊蔵」をいただきます。これ、滑らかすぎて、もはや焼酎の域を超えています。

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◇先付五種

 (写真左から)
 ・和牛山椒煮
 ・あいなめ、そら豆
 ・季節の沢煮 桜海老 わらび 筍 椎茸 牛蒡
 ・毛蟹 生姜酢
 ・トリュフ茶碗蒸し キャビア添え

「機内食」もここまできたか、と思わせる美味しさ。機内食は味が濃い目、といいますが、全くそんな感じすら受けません(すでに舌がマヒしているのかもしれませんが)。

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和牛山椒煮。脂っぽくない肉質の良い和牛に山椒の味が効いていて、焼酎によく合います。

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トリュフの茶碗蒸し キャビア添え。洋風な一品、でも和食でした。

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◇お椀

 ・蛤(はまぐり) 筍 木の芽

味噌汁でした。すまし汁でも食べてみたい味です。それにしても、今日は旬の「筍」をおいしくたくさんいただいています。

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◇お造り

 ・蒸し鮑 雲丹 鮑の肝ソース
 ・金目鯛炙り 香味ゼリー掛け

メニューを見るとたくさんありそうですが、それぞれ一口ずつ。美味しい食事をちょっとずつ、たくさんの種類がいただける仕掛けです。

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この雲丹は雲丹臭さがなくて、とても美味しかった一品。

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蒸し鮑の上に雲丹を乗っけて食べるといいそうです。これ、かなりのおいしさ。病みつきになりそう…と言っても量がないのでこれっきり(笑)。

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飲み物は日本酒にチェンジ。静岡県焼津市磯自慢酒造の磯自慢純米大吟醸47 中取りアメジスト。詳しくは以前、酒蔵を訪問した時の記事をご覧ください。今日はかなり飲んでいるので、グラスに2杯程度でやめておきます。

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◇煮物
 ・蒸し甘鯛 蕪(かぶ) 小松菜

◇飯物
 ・浅利と蕗(ふき)のご飯

◇留め椀
 ・味噌椀(なめこ 油揚げ 三ツ葉)

◇香の物
 ・長芋 昆布 胡瓜

1つのお盆に一緒になってサーブされます。

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蒸し甘鯛。身がプリンプリンでソースと生姜がよくあいます。

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炊き込み御飯。CAさんおススメです。浅利と蕗という組み合わせは初めて。でも蕗は細かくて風味付けといったところ。浅利が歯ごたえあっておいしかったです。結構薄味で自分好みの一品でした。

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甘味の前にコーヒーをいただきます。メニューにある「トリュフのチョコレート」とともにどうぞ。やっぱりこのグローバルデザインのマグカップですよね。

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◇甘味

 ・特選丹波黒豆の蜜煮
 ・メロン ラム酒のソース ラム酒ゼリー 黒糖寄せ 焼きくるみ

写真左、器に入ったのが「メロン ラム酒のソース…」なのですが、ゼリーもここまでうまく合わせると、こんなにもおいしくなるのか、と思ったデザート。和洋をうまく織り交ぜたゼリーは空の上のレストランを締めくくるのに最高の一品でした。

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■最後の一杯

飛行機はカナダ東部を飛行中。あと1時間半で到着です。

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外は良い天気ですが、まだ雪が残り寒そうです。ここに春が来るのはもう少し時間がかかりそう。

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くつろいでいるとチーフが「サロンが余りましたのでよかったら最後の一杯にどうぞ」と勧めてくださいました。もちろんいただきます。少し泡が抜けていましたが、それでもサロンの豊かな味わいは変わらず。外の景色を見ながら、じっくりと味わっていただきます。結局一人でほぼ1本を飲んでしまったようです。こんな機会、もうないでしょう。贅沢すぎで涙が出ちゃいます。

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■名残を惜しんで

13時間にわたるフライトもいよいよ終わりを告げます。担当していただいたファーストクラスクルー3名がそろってご挨拶。13時間にわたって至れり尽くせりのサービスを提供していただき、そして親しく話すことができたクルーとお別れするのは名残惜しいところ。

聞けば、ニューヨークでは2泊されるとのこと、「2日後の羽田便でしたらご一緒できましたのに」。同じクルーで旅の続きを楽しむのもよさそうですが、一方でほかのクルーとも旅をしてみたくもなります。

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ニューヨークはあいにくの雨。後でわかったことですが、もし晴れていれば、この日はマンハッタンを上空から見ることができる飛行ルートでした。ちょっと残念。

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予定より20分遅れの現地時間10:55(日本時間23:55)、ニューヨークJFK国際空港に着陸。かなりの雨です。

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ターミナル1へタキシング。成田行JL3便の隣にスポットイン。こうして週末をファーストクラスで過ごす往路の旅が終わりを告げました。

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■アメニティと機内販売

今回のアメニティはエトロでした。以前のロエベと中身はあまり変わらず。ただ、ポーチがピンク色で女性向、男性にはちょっと使いずらい色でした。なお、アメニティの中には液体やペーストが含まれるので、復路では預け荷物に入れた方が賢明です。

また、機内販売では期間限定の「森伊蔵」を購入。市中では1本10,000円以上するようですが、機内なら定価の1本3200円。3~5月でファースト・ビジネスクラス搭乗時に購入できます。結構争奪戦になるようですが、ファーストクラスに搭乗すると最優先で確保、販売してもらえます。なお、アメリカへの酒類持ち込みの免税範囲は1リットルなので、往路では仮に余りが出て複数本購入した場合は免税範囲を超えてしまうので要注意です。

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■Five Star Airlineのファーストクラス

今回はFive Star Airlineとして初めてのファーストクラス搭乗でした(これまで4回はいずれもFour Star)。ファーストクラスのプログラムが大きく変わったわけではありません。でも、クルーの方々が、本当に細かいちょっとしたことに目配りされているのを感じました。

例えば、着陸前にトイレに立った際、スリッパ袋に入れてあった靴ベラが使いやすい位置にそっと置いてあったりなど。後て「あっ」と気づくような細かい気配りを随所に感じました。

そのせいでしょうか、以前よりクルーと乗客の距離が近くなった感を受け、心地よい13時間を過ごすことができました。「また乗りたい」、そう強く思わせてくれるFive Star Airlineのフライトでした。

表向きはJAL最長区間のファーストクラスを体験したい!です。でも、行き詰った日常から脱し、自分の身を好きな空間置き、リラックスして自分を楽にしてあげること、そして新たな活力を蓄えるのが今回ファーストクラスの週末を過ごすに至った本当の目的です。往路の旅で、まずは自分を楽にしてあげることができたと思います。そんな普通じゃない旅をする私に対し、心からのおもてなしをしていただいたJALファーストクラスのクルーに感謝です。

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最後に、いただいたサロンのコルクとストッパーは、素敵なシャンパンチェアーに。思い出をカタチにしてみました。さて、復路はどんなフライトが待っているでしょうか。

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■Flight Data

 ・Airline: Japan Airlines
 ・Flight: JL6
 ・Aircraft: B777-300ER (JA731J), Age/ 16years
 ・Depature: Haneda (NHD)
 ・Destination: New York (JFK)
 ・Cabin: First Class
 ・Mileage: TPM 6,723mile (award)
 ・FOP: Nil

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コメント

  1. タヌキ猫 より:

    ぱぴるすさん、おはようございます[E:#x266A]

    いや~実に素晴らしい
    JAL国際線ファーストクラスでの
    フライトを楽しませていただきました!!

    また写真がどれも美しかったので
    タヌキ猫もこう撮れたらどれだけ
    嬉しいことかと感じながら拝見しました。

    機番プレートに関しては
    プライバシー云々で廃止に
    なっているのかな?

    メルボルンの初便で搭乗したシップ
    では外されていました。

    それにしても、そんなプレートが
    あるとは…さすがでございます(笑)

    JA731J タヌキ猫も何度も
    搭乗した思い出深いシップです。

    前回の記事でSSSSとありましたので
    もしやと思いましたが…やはりでしたか(笑)

    せっかく意気揚々との前に
    足止めはねぇ…

    タヌキ猫なんかは、できれば
    誰もいないファーストクラスを撮りたい
    なんて思っていますので

    でも、事前に分かった方がいいのかな

    シカゴでは、ブリッジでまさかの
    英語質問ということで、すっかり
    気を抜いていて、足止めされましたから…

    ホント、あの羽田の骨組み、
    全くもっての同感です!!

    昼間は骨組みだし、
    暗くなってからは映り込み
    ハンパないし…

    そのお気持ちよく分かります(笑)

    次回、フライトこそは
    和食をチョイスしたいものですが

    また肉を選んじゃうのかなぁ~
    と今から、またのファーストクラスに乗りたい!!

    と駆り立たせて頂ける記事でした。

    タヌキ猫でした。

  2. ぱぴるす より:

    タヌキ猫さん

    コメントありがとうございます。

    ファーストクラス乗るときは毎回一眼レフ+単焦点レンズを持ち込んでいます。今回のように他のお客様が少ないときはよいのですが、多いときはシャッター音が迷惑になるので、静音シャッターモードにして、かつ枚数を抑えるようにするのに苦労します。

    写真、褒めていただきありがとうございます。いや、それでも腕はまだまだ、お目汚しばかりで…。それでも、枚数重ねると、だんだんコツがわかってきた気がします。

    今回はJA731Jでのフライト、SKY SUITE初号機ということで、ちょっと特別感がありした。でも、この機体も導入から16年が過ぎ、あと数年でA350に変わるんでしょうか。そうなったら、また新しいファーストクラスを試してみたいですね。

    銘板の位置は、以前、Webの記事であることを見つけ、一度見て写真に収めてブログで紹介してみたいと思っていました。JA731Jってのもよかったです。

    「SSSS」の追加検査は、相手が日本人の検査官だし、誠実に対応してもらえるので米国で受けるよりはよかったかな。

    タヌキ猫さんはシカゴでやられましたか。結構根掘り葉掘り聞かれて大変だったのではないかとお察しします。

    今回は運よく、メインの食事の和洋両方を試すことができました。事前にWebで見ていたところ、そうしたお願いをしている方の記事を見つけ、当日お客さんが少なかったら聞いてみようと思ってお願いした次第です。

    とにかく今回のファーストクラスは、CAさんにも余裕があって、いろいろな話をして楽しく過ごすことができたのが◎でした。