2014/5/18 ANA NH7便ファーストクラス(サンフランシスコ→成田)の搭乗記です。
搭乗日の朝、サンフランシスコ市内からBARTに乗って空港へ。
ファーストクラスだからリムジン、といきたいところですが、そこは庶民、空港までは当たり前の移動です。
サンフランシスコ国際空港は、広々として非常に気持ちがいいです。
Internationalの6番の列がANAのカウンターになります。
カウンターのオープンは9:30。ほんの少し早く着いてしまいました。
ファーストクラスの列に進んでスムーズにチェックイン。
同時にセキュリティチェック用のExpress Pathをもらい、そのままセキュリティチェックへ。
アメリカの出国は、特に審査などはありませんが、セキュリティチェックが厳しいため、時間にかなりの余裕を持っていくことが大事です。
この日はさほど混んではいませんでしたが、バケーションシーズンなどはかなりの時間待たされることもあるとか。
サンフランシスコでは、ANAファースト搭乗予定者はユナイテッドのファーストラウンジにインビテーションされます。
搭乗口98のそばにラウンジの入口があり、チェックを受けた後、階段を下りてラウンジに入ります。
飲み物。ユナイテッドの日本行きの便の出発と重なるせいか、日本酒や梅酒もありました。
食べ過ぎない程度に少しだけいただきました。久しぶりの和食だったこともあって、お味はなかなかよかったです。
ラウンジは、成田のANAファーストラウンジのようにスタッフがたくさんいて御用聞きをしてくれたりするのとは正反対で、食事などはすべてセルフ、館内にいるスタッフは使い終わった食器を下げる女性のみ。
干渉されるのが嫌な方にはぴったり。でもこのくらいの落ち着きが海外のスタンダードかも。
ファーストクラスに乗るような方々には、このような落ち着きが必要なのかもしれません。
成田のファーストラウンジはちょっと騒々しかったかな。
その他、ビジネスコーナーもあり、Wi-Fiもフリーでした。ビジネスコーナーはちょっと暗い感じだったけどなかなか使いやすかったです。
各ソファーが大きくて、座れる人数も限りがあったので、ビジネスコーナーはなかなかのおすすめ。
私はビジネスコーナーでPC出してメールチェック他をしていました。
時間が来てアナウンスがかかったので搭乗口に向かいます。
ラウンジを出てゲートに行くとすでに優先搭乗が終わろうとしている時間でした。
うーん、もう少し早くアナウンスしてほしいな。
こちらが今日の搭乗機ボーイング777 300-ER。
もちろん往路と同じ機種です。
ちなみに、免税店でお酒を購入した場合は、搭乗口での引き渡しとなるため、ゲートをくぐった後すぐにある引き渡しカウンターで引換証と交換します。
ワインを1本買ったのをあやうく忘れるところでした。
ボーディングブリッジは、到着した時とは違って2本あり、ファーストクラスは左側の専用のブリッジから搭乗です。
この日のファーストクラスは4名。1AにVIPの方、1D、1Gにそれぞれおひとりずつ。私は、1列後ろの窓側2Kをリザーブ。
私はこの旅に出発する直前にアップグレード待ちの席が確保され、搭乗者が4名になっていました。
となると、この日のアップグレードは私でクローズ。
ゲートピンポンもなかったようです。
ちなみに、この日のビジネスクラスは満席だったとのこと。
以前のブログにも書きましたが、SFC、プラチナ会員で、スーパービジ割取ってアップグレードに成功できたのは、本当に運がよかったのかもしれません。
搭乗すると、担当となるCAさんとチーフパーサーからそれぞれご挨拶がありました。
そのあと、着替えにご案内。
すでに3日前に一度経験したシナリオなので、今度は気持ちに余裕を持ってCAさんのご案内に臨むことができました。
ファーストクラス担当のCAさんはチーフパーサーとパーサー2名。
パーサー2名の方はそれぞれ2人ずつ担当で、すこし余裕があるのか、今回はゆっくりと話をすることができました。
ウェルカムドリンクをいただてのんびりしていたらすぐに出発、離陸。
離陸後、まずはアミューズをKRUGでいただきます。
うーん、このKRUGの炭酸のきめ細やかさは何度飲んでも素晴らしい。
今度飲めるのはいつなんだろう…
アミューズ:スモークサーモンと帆立貝のタルタル タルト仕立て
ローストビーフのリゾット包み ポン酢のジュレとともに
3種のきのこのマリネ シェリーヴィネガー風味
チーズペッパー
スモークサーモンと帆立貝のタルタルが非常においしく印象的でした。
続いてCAさんがアペタイザーとメインの注文に来られました。
予め搭乗前に何を食べて何を飲むのか決めていたので…
今回も往路と同様、アペタイザー2種類、メインも魚と肉の2品を注文。
往路とは異なり、空いていたせいもあって全く問題なしでした。
まずは、アペタイザー1品目
キャビアにトラディッショナルなガーニッシュを添えて
キャビアは塩辛くなく、本当にソフトでおいしかった。KRUGでいただきます。
ここでアペタイザー2品目にあわせてワインを白ワインに変更。
CAさんが「高畠のシャルドネをいただくのでは?」とおっしゃっていましたが、残念ながら決めていたのはマイグレーション・ロシアンリヴァー・ヴァレーのシャルドネでした。
アペタイザーは、トマトの器に詰めたロブスターとアボガドのサラダをシーザーソースとともに。
これがまた、選んだシャルドネと絶妙のコンビネーションで最高でした。トマトの中に入ったロブスターが…お気に入りです。
高畠のシャルドネでもまた違った感覚が楽しめたかもしれません。
続いてサラダに。ガーデンサラダをトマトドレッシングでいただきました(写真なし)
メイン1品目は海老と帆立貝のプロシェットとおひょうのソテー サフランソース
おひょうが柔らかくていい食感。サフランソースも見事でした。
ここでメイン2品目にあわせて赤ワインに変更。
CAさんの予想はサンスペリーエステートのカルベネソーヴィニヨンでしたが、それは往路で飲んでいたので、今回はエイボンデール・ラ・ルナ2007をいただくことに。
担当されたCAさん、毎回クイズ?に付き合っていただいてありがとうございます。
この赤ワイン、これがまた奥深い絶妙な味。
ちょうと抜栓したすぐだったので、しばらく置いておいたら香りがたち、個性ある力強さを発揮。
往路のカルベネソーヴィニヨンといい、このワインといい、本当にいいワインと出会えてよかったです。
CAさんは、先に赤ワインを伺っておいて早めに抜栓しておけばよかったと反省されていました。
その気持ちがうれしかったですね。
メイン2品目は牛フィレ肉のステーキ パンチェッタとマッシュルームのソース
これがまた、ワインとぴったりあって、また非常に柔らかくておいしかった。
粒マスタードをつけていただいて、更に食べやすく。
一口一口、ワインを楽しみながらゆっくりと味わいました。
いつも一人で食事だから、食事をサーブしてもらってゆっくり味わうのは本当に久しぶり。ワインを楽しみながら食事をいただく、、、本当にリラックスできました。
メイン終了後は、赤ワインをそのままにチーズプレートを選択。
これも往路と一緒です。
チーズはカマンベール、スティルトン、コンテ
昼行き便なのであまり眠くなく、映画を見ながらゆっくりいただきました。
ワインも数杯おかわり。こちらから声をかけなくてもいい間合いで来ていただけます。
CAさんとはワインをサーブしていただくたびにワイン談義に花が咲きました。
仕事柄ソムリエの資格をお持ちですので、こちからが学ぶこともたくさん。
大好きなワインの話をしながら楽しいひと時でした。
食事が終了したら、、、お休みタイム。
この日は半分の席が空席だったので、通路向かいの空いている席にCAさんがベッドを用意してくださいました。
西川の寝具セット。これが安眠を約束します。
横になって…3時間くらいは寝たでしょうか。本当によく眠れます。
目覚めに珈琲をいただき、朝食へ。
朝食とはいいつつ、日本では昼食。
ごはんを和風蒸し鶏丼に変更していただき、これに銀ひらすの西京焼ほか付け合せを付けていただきました。
その後、少しうとうとしていると着陸に。
えー、もう着陸?ほんとうにあっという間です。
フライト時間が約10時間ならこんなものなのかもしれません。
アメニティはリモワのケースに入ったもの。
中身は往路と一緒ですが、ケースの色が異なります。
写真は上のグレーが往路、下の青が復路のもの。
妻と1つずつ分けました。
ファーストクラスに搭乗する際、服装をどうしようと、ちょっと気になります。
今回はジャケット+スラックスで搭乗しましたが、
よほど失礼な格好でない限り、普通の格好であれば問題はなさそうです。
でも、往路も復路もジーンズはいなかったかな。たまたまかもしれませんが。
今回、成田~サンフランシスコ往復ファーストクラスに搭乗してみて、こういった最高のサービスを受けるのも、本当にいいものだと思いました。
とにかく横になってゆっくり休むことができる。
往路はこれができたおかげで時差の調整がうまくできて時差ボケがほとんどありませんでした。もちろん、疲れも。
ぐっすり寝てしまうので、本当にあっという間に目的地に着いてしまいます。
この感覚は同じ時間搭乗しても、エコノミーやビジネスより短く感じるかと。
ファーストクラスは敷居が高く、政治家、芸能人、会社役員などが利用するところといったイメージがあります。
確かにそのような身分の高い方が利用されても失礼がない対応をしていただけますが、だからと言って一般人が搭乗してはいけないというルールはありません。
ただ、あくまでも公共の場ですから、それなりの立ち居振る舞いは必要かと思います。
失礼がない態度であれば、誰でも最高のサービスを受けることができるのです。
次回、またチャンスがあれば搭乗してみたいと思います。
一番印象に残ったのは、、、往復それぞれのワイン(特に赤ワイン)と、復路のCAさんとのトークでした。CAのIさん、素敵な旅の演出、ありがとうございました。
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