2020.7.24~25にかけて、宮城、山形へドライブ。コロナ禍でヒコウキに乗る機会もめっきり減っている中、ドライブに出かけたら必ず立ち寄るのがその土地の「空港」。今回、南東北を訪れた際、仙台空港に立ち寄りました。
仙台空港を最後に利用したのは、今から23年も前のこと。現在は国際空港として発展、仙台空港アクセス線もできて、東北の玄関口として非常に便利な空港になりました。
一方で、海のすぐそばにある空港のため、東日本大震災の時、滑走路やエプロンに濁流が押し寄せてきた映像はあまりにも衝撃的でした。空港内で1600人の人が孤立した一方で、アメリカ軍の協力により、補給基地として大きな役割を担い、震災からわずか33日でJALの定期便が再開しています。
午前11時前、仙台空港に到着。空港の駐車場に車を止め、仙台空港駅の下をくぐって空港正面へ。ウェーブのかかった屋根が特徴的。
西側が国内線ターミナル。
空港ターミナルは仙台空港駅と直結なので、仙台空港駅へ向かう階段から2階へ。震災の日、ここまで津波が押し寄せたという表示を見ると、テレビの映像で見た「あの日」を思い出します。
ターミナルビルへ。人影はほとんどなし。
ターミナルビルに入って正面やや左にJALのカウンター。
仙台からは大阪伊丹、札幌、福岡に路線があるのですが、コロナ禍、利用客の減少は著しく、夕方まで出発便なし。
お隣りのANAのカウンターにはお客さんの姿があったので、いくらかフライトがあるようです。
保安検査場入口にて出発便をチェック。一部のANA便とFDAの出雲行が運航されています。JAL便は11:05発の福岡便のみ。ちょっと寂しいです。そういえば、仙台空港は全国に先駆けて搭乗客でなくても保安検査を受ければ制限区域に入れるサービスを行うと聞いたことがありますが、現状ではそうではない様子。どうなったのでしょうか。
せっかくなので、レストラン街でお昼をいただくことにします。もちろん店が全部開いているとは限らないのですが。
和食のレストランが営業をしています。早速中に入ってみましょう。
席に着いて窓の外に目をやると、ちょうど福岡行3530便が出発するところ。
仙台に来たからには麦飯と山芋、テールスープがセットになった「牛タン定食」でしょう。お値段はそれなりにします(笑)。
牛タンちょっと固めでしたが、しっかりとした塩、コショウの味付け。麦飯、テールスープの組み合わせはテッパンです。おいしくいただきました。
レストランの前に飾られているのは鳴子こけし。「Sendai Airport フォト散歩」と題して好きな写真を撮ってSNSにアップするコーナーということで、作例と同じ写真を撮ってみました。
東北三大祭りの1つ、仙台七夕の飾りつけ。仙台七夕は他の2つ(青森ねぶた、秋田竿灯)と比べると静かなお祭りと言われます。今年はコロナウイルス感染症の影響で中止となってしまったのが残念です。
空港に来たからにはやはり「展望デッキ」を訪れなければ!昔は50円とか100円で優良だったのですが、今はどこの空港も無料になりました。
展望デッキへ向かう階段の踊り場に飾られた写真。とても迫力があります。
おおー、ジャンボ機B747ですね。世界で運航している航空会社も少なくなりました。ワンワールド系ならブリティッシュエアウェイズくらいでしょうか。B747の国際線ファーストクラス、乗ってみたいですねぇ~。
飛行機の知識解説、読んでいてなかなか面白いです。これだけ拡大されたスロットルレバーの写真を見るのは初めて。
展望デッキに着きました。柵はワイヤーなので、飛行機の撮影には◎。
伊丹行きのIBEX機が出発するところ。プッシュバックで出発するんだろうなぁと思いきや、くるりと旋回して出発。コンパクトなCRJ700ならでは。
海はすぐそこ。あの津波が押し寄せてきた衝撃の映像も納得。
展望デッキから再び出発ロビーのある2階へ降りたところ、「FLAT WHITE」というコーヒーショップを見つけました。
FLAT WHITEは、オーストラリア在住時によく飲んだ、私が好きなコーヒーの種類。ラテよりもミルクが少ない分、コーヒーの味を楽しめます。
ニュージーランドのコーヒー文化を提供してくれるコーヒーショップ。オーストラリアも同様のコーヒー文化ですが、2018年に帰国してとても寂しかったのが、好きなFLAT WHITEを提供しているお店が見つからなかったこと。スタバでも見たことがありません。そんな中、見つけたFLAT WHITEが飲めるコーヒーショップ。ついに見つけたー、と感激してしまいました。
早速FLAT WHITEを注文。バリスタさんともオーストラリア、ニュージーランドのFALT WHITEの話で盛り上がってしまいました。まさに至福の1杯。
仙台空港デザインの萩の月もゲット。
FLAT WHITEのそばの売店で売っています。仙台と言えば萩の月のほかに笹かまぼこを買って帰りたくなりますが、笹かまぼこは別で買いたいところがあるので、今回はパス。
FLAT WHITEにすっかり満足した後は、1階の到着ロビーを見てみます。
階段を降りたところにあるイベント用ステージ。到着便もないため、人影もほとんどなく、寂しさを感じます。
この出来事だけは忘れてはいけないですね。
到着口。仙台空港ほどの大きな空港で、こうも人がいないと、このまま本当に人が戻ってこないのでは?と想像してしまいます。
観光案内所を訪れる人はおらず、係の方も暇そうでした。それでも到着する1日数便のためには開けておかなければならないのでしょう。
店頭にポケットチェンジ=外貨コインの両替機があります。広島で一度使ったことがありますが、レートが悪かったという印象。コインなのでレートの悪さは仕方ないとは思いますが。
23年ぶりに訪れた仙台空港。コロナ禍で他の空港同様、フライトが間引かれ、訪れる人も少なく寂しい雰囲気でしたが、広々としたターミナルビルは東北の玄関口にふさわしい空港でした。
コメント