Great Alpine Road (グレートアルパインロード) の旅 – その4 Brown Brothers

今日はMilawa地区にあるもう1つの有名なワイナリー「Brown Brothers(ブラウンブラザーズ)」を紹介します。

このワイナリーは、ブラウン家によるファミリー経営のワイナリーです。

このMilawaにあるMikawa Cellar DoorはBrown Brothers発祥の地で、1889年にJohn Francis Brown(ジョン・フランシス・ブラウン)によって開かれました。

以来、着実に規模を大きくしてきて、現在ではビクトリアに数か所、タスマニアにも2か所の醸造所を持ち、また各地にVineyardを持っています。

そんな歴史があるワイナリーは、Milawa地区中心部からWood Park Winesとは反対の南に少し行ったところにあります。
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この日はイースタースペシャルでファミリーフェスティバルが開催されていて、非常に多くのお客さんでにぎわっていました。
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入口で5ドルを払って試飲用のワイングラスをいただきます。帰りに返却すれば5ドルは戻ってきますが、5ドルを戻してもらわず、記念に持って帰ることもできるとのこと。

たぶん持って帰ることになるだろな、と思いながら中に進みます。


経営規模にびっくり


中に入ると、まずその広さに驚かされます。
以前、Domain Chandon(ドメインシャンドン)を訪問したことがありますが、それに匹敵するくらいの規模。周辺の、同じ家族経営のワイナリーとは一線を画します。
このMilawa地区だけでなく、Victoria州各地にある自営のブドウ畑から収穫されたブドウを醸造するのですから、その規模もうなずけます。
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この日はファーマーズマーケットが開催されていました。
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バンドの生演奏もあり、お客さんはフードやドリンクを買い、思い思いの場所で楽しんでいました。
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52種類のワインが試飲可能!

にぎやかな場内をCellar Doorに向かって奥に進みます。こちらがCellar Door。
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さすがイベント開催中ということもあり、非常に多くの人でにぎわっていました。
試飲コーナーも広い広い。Domain Chandonより広かったです。
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いくつかのカウンターに分かれている試飲コーナーで、空いているところに進みます。
店員さんに声をかけると、今日試飲できるワインリストをいただけました。
それをみてびっくり。スパークリング13種類、白12種類、赤がライト・フルボディあわせて22種類、デザートワインが5種類の計52種類の試飲が無料(グラスを持って帰れば5ドル)。
これは他のワイナリーをしのぐ、私がこれまで訪問したワイナリーでは最大規模の試飲コーナーです。
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驚くのはブドウの種類の多さ。
例えば赤なら、オーストラリアでメジャーなシラーズ、カベルネソーヴィニヨンは何種類かあるのですが、それ以外にも、ガメイ、モンテプルチアーノ、テンプラニーリョなどなど、ヨーロッパ・イタリア原産のブドウ種が楽しめるのが特徴的でした。
イタリア人が入植、開拓した影響だと思いますが、これだけの種類のワインが楽しめるのは、ここBrown Brothersだけかもしれません。
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印象深かったデュリフ

かなりの種類(10種類程度)を試飲したのですが、中でも印象的だったのが限定品として出されていたデュリフ。
これは私も初めて飲みました。何でも、1880年ころに南フランスのデュリフ氏が、シラーとブルールサンを交配させて作った種類だとか。
とても力強いワインで、シラーとカベルネソーヴィニヨンの両方の性格を併せ持つような印象だったに覚えています。

結局、ガメイ、デュリフ、モンテプルチアーノを購入。ガメイはボジョレーヌーボーで有名な品種ですが、少し味は違いました。さっぱり感のある飲みやすさは同じかもしれませんが。
普段はあまり買わない種類のワインを買ったので、ゆっくりと家で楽しんでみようと思います(特にデュリフが気になります)。
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127年の歴史を感じる

Brown BrothersがMilawaの地に1889年に誕生してから今年で127年。Cellar Doorの内部はその歴史を感じさせるような作りでした。いつものごとく写真撮影会です。
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その昔、VIPのための部屋だったのでしょうか。
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歴史を感じさせる調度品です。ワイナリーの歴史も学べます。
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ワイン樽、古い写真が歴史を感じさせてくれます。
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Brown Brothersが持つVineyardの紹介もありました。
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規模・ホスピタリティに感動

Brown Brothersは大きな規模で、ホスピタリティにあふれたワイナリーでした。
同じようにホスピタリティーを感じたワイナリーに、Domain Chandonがあります。このワイナリーには、Domain Chandonにはない、「皆を楽しませる工夫」があると感じました。
メルボルンから遠く離れているせいもあり、観光地の一部でありおしゃれなDomain Chandonではなく、オーナーのスピリットを感じる、地元密着型の和気あいあいとした雰囲気を感じました。

また、普段はお目にかかれない種類のワインを楽しむことができるのも魅力の一つだと感じました。Wood Park Wines+チーズファクトリー+Brown Brothersで、ゆっくり楽しんで時間を過ごしてみたいものです。

<関連HP>
 Brown Brothers

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