ニッカウヰスキー余市蒸溜所

朝ドラ「マッサン」ですっかり有名になった「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」。私は昔からの「ニッカファン」です。

オーストラリアでもニッカウヰスキーを買うことができるのですが、値段は日本の2~2.5倍と言ったところでしょうか。
メルボルンのバーなどでは「余市」を目にすることがありますが、1杯$80~$100。今や世界的にも有名になったジャパニーズウイスキーも、オーストラリアではまだまだ希少なものです。

ただ、ここのところの人気で、日本でも手に入りにくい「竹鶴」は、今やネットでは17000円もするようですが、ひょっとするとオーストラリアで買った方が安いかもしれません。竹鶴、マッサンが放送される前は1本5000円も出せば買えたのですが…

それはともかく、せっかく札幌の実家に戻ったので、余市までウイスキーを仕入れに足を延ばしてみました。

学生時代、一度訪れたことがある「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」。現在は観光シーズンともなるとものすごい人が訪れるとのことですが、雪解け時のこの時期は、訪れる人も少なく、静かな雰囲気でした。

入口でマップをいただき、見学します。無料のガイド付きツアーもあるのですが、まあ一人のんびり回ってみることにしました。

まずは、入口にある、多くの人が記念写真を撮る看板。学生時代にもあったと思います。

ウイスキーの蒸溜に使うポットスチル。マッサンでもたびたび出てきました。1936年製だそうです。

やっぱり時代を感じます。

旧事務所。余市町の重要文化財です。

リタハウス。旧研究所だったところ。マッサンにも出てきました。

旧竹鶴邸。

時代を感じさせる建物群。昭和にタイムスリップした感じ。

貯蔵庫の中も一部見学が可能です。しみついたウイスキーのにおいが心地よく伝わってきます。

貯蔵庫群の一角にあるウイスキー博物館。入場無料。入口にはりっぱなポットスチルが展示してあります。

ニッカのマスコットキャラクター「キングオブブレンダー」。札幌すすきの交差点にあるものは有名です。

ウイスキーの有料試飲コーナー。この日は車だったので断念。

いまや幻の酒となりつつある「竹鶴」

余市も展示してあります。んー、欲しい!

その奥には竹鶴政孝、リタに関する展示物があります。

当然、マッサンに関する展示物も。

そして世界コンペでの受賞歴紹介。

表に出て右に進むと、駐車場わきに試飲コーナーの建物があります。

ウイスキーを芯する方は名前を書く必要があります。ウイスキーのほかにもウーロン茶、リンゴジュースが用意してあります。こちらは無記名でいただけます。

中はかなり広いです。3種類のウイスキーが試飲できます。みんな酔っ払い…

隣にある直売所。みなさん「竹鶴」がお目当てのようなのです
が、品薄で手に入れることはできません。

でも、ここには余市蒸溜所限定の「シングルモルト原酒」を手に入れることができます。原酒なのでアルコールは55~57度と、一般的なウイスキーの40度よりかなり高め。でも、コクがあっておいしいんです。

私の目当てはこれ、お勧めです。1本大500ml、小180mlで、500ml 6000円ちょっとだったと思います。一番右の、2000年代のシングルモルト原酒をブレンドした「余市2000’s」と、左から2番目のノンエイジの「余市 ウッディ&バニラ」が私の好み。ソルティなウイスキーなら右から2番目、ちょっとスイートなウイスキーなら一番左です。

人気の竹鶴17年は、まさに仕込んでから完成まで17年を要するウイスキー。今から17年前はウイスキーが押され気味であまり売れず、多くを仕込んでいなかったため、今日のような人気になると品薄になってしまうんだそうです。17年、20年以上先のことなんて、だれも予測できないので仕方ないですね。

余市蒸溜所のウイスキーはコクが強いと言われます。仙台の蒸溜所は逆に柔らかな味だとか。これらをブレンドして素晴らしいウイスキーが誕生するそうです。

ニッカウヰスキーが好きな方にはたまらない、私にとっては2度目の余市蒸溜所の訪問でした。

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