ロンドンを訪れる機会があったら、ぜひ一度訪れてみたいと思っていたのが「グリニッジ天文台」。
1884年ワシントンDCで開催された国際子午線会議で、グリニッジ子午線を経度0度の本初子午線として定め、グリニッジ平均時GMTを基準として、時が進んだ、あるいは遅れた時刻で標準時を定めるようになりました。
国際線の搭乗時には必ずお世話になる「時差」。この時差を生み出す各国標準時の仕組みを考えた人って、素晴らしいと思いませんか?こんな大きな地球を相手に、人間の生活にはなくてはならない「時間、時刻」の国際ルールを決めることができたなんて、本当に尊敬してしまいます。
世界の時刻の基準となり、現在は世界遺産でもあるグリニッジ天文台を2018年6月2日に訪れました。
River Busの「グリニッジ」から公園内を歩いて15分ほどで天文台に到着します。天文台の手前に結構急な坂があり、歩いて上がるのはちょい大変かも。
坂を上がりきったところにあるのがグリニッジ標準時(GMT)を示す時計。おおっ、いきなり世界標準時に出逢えるなんて、ちょっと興奮気味。
柵の向こう側の人が集まっているところに本初子午線、いわゆる経度0度があるようなのですが、アクセス方法が分からず…聞くと裏口に回って天文台の入場料を払う必要があるとのこと。
まずはお目当て、本初子午線を見に行きます。混んでいるときは列ができるほどというWebでの紹介もあったのですが、この日はとても空いていました。皆思い思いのポーズで写真撮影。
子午線の東西側に、それぞれ世界主要都市の経度が刻まれています。シドニーを発見、おきまりの子午線跨ぎで1枚。
博物館になっている建物の中からはこんな感じで見えます。ちなみに現在、本初子午線はここよりも102.478m東に設定されています。詳細はウィキペディアにて。
現在の天文台の内部は博物館になっているので、順路に従って見学します。
チャーチル2世の命によって作られたグリニッジ天文台。当時、天体の動きを観測して経度を作り出そうとしていました。その観測に使われた「オクタゴンルーム」。
やがて出発地と現在地の時間の差から経度を測定することが考案されました。そのためには正確な時計による測定が必要。そこでジョン・ハリソンによって作られたのがこの懐中時計。彼自身4作目の懐中時計は非常に正確だったとのこと。
とまあちょっとマニアックな話になってしまいました。さらに詳しく知りたい方は、グリニッジ天文台でググってみてください。そのほか、世界時計に関する様々なものが展示されています。
経度0度、そして世界標準時のグリニッジというだけあって、ここでしかお目にかかれない展示物がたくさんあります。
ちなみに、天文台の外にも本初子午線が通っているところがあります。世界標準時計の横にある門から入り、
ちょっと歩くと壁と歩道に本初子午線が刻まれています。ここで写真を撮る人もいましたね。
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