JAL国内線新運賃アナウンスのこと

2022年2月10日、JALより国内線新運賃およびマイレージに関するアナウンスがありました。JALのホームページほか、旅行サイト、航空関連サイトで紹介されている通りですが、今日はJALホームページでアナウンスされている項目別に自分なりに思ったことを書いてみます。


■運賃ラインナップの変更

これまであった大人普通運賃、特便割引4種類、先得割引4種類が、それぞれフレックス、セイバー、スペシャルセイバーの3種類にまとめられます。これって、カンタス航空国内線運賃によく似ています。

セイバー、スペシャルセイバーの運賃は、予約状況によって値段が変動する仕組みになるとのことですが、現在の特便割引、先得割引でも予約状況によって値段が変わる=予約残席数が少なければ値段が上がる仕組みで、変更後も早く買うほど安く買えるは変わりません。あとは現在と比較してどの程度安く買えるか、といったところでしょうか。


■ディスカウント方式の導入

小児割引、障がい者割引、介護帰省割引は、これまで割引された固定運賃でしたが、先行後はセイバー、スペシャルセイバーからも割引を受けることができるようになります。私自身は使うことはないのですが、該当する方々にはより安く使えるということで朗報ではないでしょうか。


■運賃ルールの変更

440円の払い戻し手数料が廃止となり、取消手数料に1本化。そもそも払い戻し手数料と取消手数料が混在している理由が私には分かりませんでした。ま、恩恵があるのは普通運賃=フレックスの利用者でしょうけど、普段からセイバー、スペシャルセイバーを使う私なんかにはあまり関係なさそうです。


■乗り継ぎ運賃の拡充

固定額としての乗り継ぎ割引が廃止となり、幅広い組み合わせで割り引かれた乗り継ぎ運賃が適用になるようですが、実際にどんなものなのかは確認しないと何とも言えません。

東京=宮古、石垣なんかは直行便が少なく、那覇経由になることも多いので、経由便でも安ければラッキーです。でも現状スーパー先得をうまく組み合わせると、直行便よりもえらく安かったりすることもあるので、どうなるのか、Status Runでもしばしばお世話になる路線なので、早く確認したいところです。


■オープン券の廃止

使ったことないので影響がよく分かりません。予定が確定していないのでとりあえず航空券だけ、、というときには便利なのでしょうけど。


■確認番号の廃止

すごく地味な案件ですが、これ、歓迎です。以前は予約完了後に出てくる画面でしか確認できず、メモを取るかスクショで保存しておく必要がありましたが、今は予約完了案内メールに記載されているので扱いは楽になりました。

この番号、自動チェックイン機を使うときなので必要な場合があるんですよね。これがなくなり、航空券番号が案内されるとのこと。確認番号が廃止になっても予約完了メールを保存しておく手間は同じだし、まあJAL側の都合ってところでしょうか。


■国内線先行予約サービス

ダイヤモンド、JGCプレミア会員向けサービス。現在は一般予約開始より4日早い、搭乗の334日前から予約できましたが、変更後は一般予約開始と同じ334日前、時間だけが一般予約より2時間半早い午前7:00からになるとのこと。

4日前予約のメリットはA350初便のチケットを押さえる時に大活躍しましたが、変更後はイベント搭乗券の予約もかなりの争奪戦になりそうです。ダイヤ、JGCプレミアのメリットがだいぶ減ってきているように感じます。


■おともdeマイル割引の廃止

これはショックです。夫婦で安く旅行できたり、Status Runの時にも重宝した運賃だったのに…。座席数が決まっている割引だとは思うのですが、やはり収益改善のため、かつマイルをしっかり使ってもらうためなのでしょうか。

来年以降Status Runをやるときの作戦も変更を余儀なくされます。


■JAL Webサイト操作における変更点

JALホームページに記載されている通りのなのですが、注目したのは、変更後、座席指定状況が「空席照会結果画面で閲覧可」となっている点。

現状は予約を完了させ、座席指定の画面で初めて実際の空席状況が分かるシステムなのですが、これが空席照会結果画面でわかるのは助かります。特に朝夕、フライト時に写真を撮るときなんかは、狙っている席が埋まっていたりすると、いちいち予約をキャンセルして再予約しなければならなかったりなど、手間でした。家族など多人数で搭乗する時も重宝すると思います。


■JAL国内線特典航空券PLUSの導入

国際線に導入されているシステムが国内線にも導入されることになりました。予約の残席数に応じた追加マイルを払えば搭乗可能となるようですが、私の場合は、国内線で追加マイル払ってまで搭乗するくらいなら、マイルを留保して別な機会に使うと思います。

PLUSの導入で、通常マイルでの搭乗可能席数が減るのは勘弁してほしいのですが、そのあたりはどうなのでしょうか。JALとしては留保されているマイルを使ってもらった方がいいはずなので、その観点からすると、通常マイルでの搭乗可能席数は減るかもしれません。


■乗り継ぎ用マイルの設定

乗り継ぎ割引運賃拡充の影響と思われますが、1つの出発地と1つの目的地で1旅程とみなし、直行便と同マイルで搭乗が可能となります。乗り継ぎごとにマイルを浪費しなくて済み、搭乗便の選択肢が増えます。あとは対象となるルートがどのくらいあるか、によるでしょうけど、総じてこれは歓迎かな。


■JAL国内線特典航空券の予約変更

これまで自由に変更できていましたが、これが予約不可に。PLUS導入の影響で、追加マイルを払って予約して分を通常マイル便に変更するといったことが起こると、マイルの受け払いが煩雑になるからでしょうけど、これ、私の場合は、余計にマイルを使いずらくなっちゃいます。


■JAL国内線特典航空券の対象クラスの拡大

国内線ファーストクラスも特典航空券による利用が可能となります。もちろん、支払うマイル数も倍となっていますが、1便当たり何席くらい特典航空券に開放されるのでしょうか。時期によってはかなりの争奪戦が予想されます。


■国内線旅客施設使用料(PFC)の適用開始

現在特定の空港のPFCを追加マイルで払う形になっています。アナウンスを読むと「クレジットカードでのお支払いが必要です」とあるのですが、追加マイル払い→クレジットカード払いに変更と見ていいのでしょうか。

そうだとすると、無駄にマイルを払わなくていいので助かるのですが(現状特典航空券往復15,000マイルと言いつつ、羽田発着だと実際は16,000マイルを超えたりすることがあるのが気に入らないのです)。

いずれにしても、国際線の特典航空券と同じ扱いになるようです。


■FLY ON ポイント

変更後、現在の特便割引=セイバーはボーナスFOPが400→200ポイントに減。一方、現在ボーナスFOP対象外の先得割引=スペシャルセイバーは200ポイントが付与されます。実際の料金体系を見てみないと何とも言えませんが、やはりStatus Runはスペシャルセイバー一択かな。


■その他

JALのホームページに記載はありませんでしたが、各種Webサイトの情報によれば、現在一律の料金となっている国内線ファーストクラス、クラスJの運賃が距離ごとに変動するとのこと。沖縄線なんかはかなりのアップになりそうです。これも残念なところ。だったらマイルでアップグレードできるようにしてくれるとよいのですが。


■まとめ

普通席の割引運賃は、現状と比較してどの程度の金額になるのか、実際の運賃額を見てみないと何とも言えません。

一方で、ファーストクラス、クラスJといった上級クラスの料金はアップ。特に一律1000円で搭乗で来たクラスJはお得感が相当薄れるでしょう。B737-800しか就航していない地方路線では、クラスJはプチ贅沢でとても重宝していたのですが、変更後、クラスJに空席が目立つようになるかも。

マイルを使った特典航空券はPLUSの導入でやはり使いにくくなるかと思います。ファーストクラスに特典航空券が開放されても争奪戦でゲットできそうにないですしね。

今回の変更の成否は、実際にスタートしてみないと何とも言えませんが、制度の変更だけでなく機材、あるいは機内サービスもより充実したものにしてほしいところです。

ANAとどう格差がつくかも目が離せません。


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