【A350初便】日本航空317便 羽田→福岡 普通席搭乗記(2019.9.1)

2019年9月1日 A350初便、搭乗口でのオープニングセレモニーも無事に終わり、いよいよ搭乗~テイクオフです。この記念すべきフライトは、JALファンで埋め尽くされた特別なフライトでした。
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■搭乗

出発時刻の20分前、いよいよ搭乗です。到着地の福岡はあいにくの雨模様。
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ステータス会員の優先搭乗で搭乗…というところでゲート前は大混雑。はい、搭乗する人ほとんどがステータスホルダーってことです。皆カメラ、ビデオを片手に順次搭乗。ゲート内には植木会長もいらして、記念写真を撮る方も多かったです。搭乗橋へのアプローチでは社員の方が横断幕をもってお見送り。社員の方々の笑顔も、ついにこの日を迎えた!という笑顔ですね。Dscn3880

搭乗橋は2本。左のファーストクラスへ…といきたいところですが、今回は右。初便のファーストクラス、チケット取れた方すごいなー、と思っていたら、実はエアバス社の方が2名、(おそらくご招待で)搭乗していました。と、いうことは、ファーストクラスはVIPや関係者ばかりだったのかもしれません。予約開始日に頑張っても撃沈なわけで…
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搭乗橋から見た主翼。くるりと曲がり、コーポ―レートカラーの赤で塗装されたウイングレットが特徴的。
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いよいよA350の機内へ足を踏み入れます。
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クラスJ。普通席の人も立ち止まって写真を撮るので、なかなか前に進みません。
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普通席。クラスJは赤のシートでしたが、普通席はグレーのシート。これまでのJALの機内とはちょっと違った雰囲気。
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座席は32H。すでにお隣りの方、いらっしゃいました。「いよいよですねー。福岡までよろしくお願いいたします」とご挨拶。この方、このフライトのあとに病気の治療で長期入院されるとのこと、このフライトだけは!と考えていらっしゃったそうです。退院したらA350のファーストクラスに、っておっしゃっていました。1日も早い回復をお祈りしています。
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窓側の方が来る前に1枚撮りましょうか、ということになり、お隣りさんと交替で撮影。JALファン同士、阿吽の呼吸で融通が利きます。赤のウイングレットがかっこいいですね。
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■シート周りチェック

A350では従来のシートから、各席に個人用モニターが設置されたシートにリニューアルされました。席に着いたら、まずはモニターをチェック…ってこれ、何語?
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設定で確認したら、イタリア語でした。そもそもデフォルトは座席番号である32Hが表示されていなければならなかったようで(他の方がそうだったので)。このあたり、初便ゆえのドタバタを感じます。
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シート回りをチェックします。今回から各席にマルチコンセントが設置されました。これで普通席でも携帯の電池残量を気にしなくてよくなります。
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USBもあります。
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テーブルを折りたたんだ状態で使えるドリンクホルダー。これまでは、機内ドリンクを置くときに、必ずテーブルを出さなきゃダメだったのですが、テーブルを広げずにドリンクを置くことができるようになりました。
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テーブルの下にある小物入れ。機内に持ち込んだペットボトルもここに入れることができます。
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テーブルは国際線のエコノミークラスと同じ2つ折りタイプ。
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安全のしおりなどは、前の座席にこんな感じで収まっています。あれ?機内誌がないですね。後でわかったのですが、なんと個人モニターの中に電子版として取り込まれちゃいました。個人的にはちょっと残念。
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ヘッドレストは、上下可動式。シート上部にあったシートカバーは、座席と一体型になりました。ヘッドレストの部分は毎回拭いて対応するのでしょうか?
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座席上の空調吹き出し口。JALファンの熱気に包まれた機内も、実際にはちょっと寒く感じました。でも、機内の空気がよどむことなく流れていて気持ちよかったです。
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ブランケットをいただきました。こちらも新デザインです。
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■個人用モニター

新シートから導入された植木会長おすすめの個人用モニター。こいつをちょっといじってみます。タッチ画面になっているので直感的に扱えます。こちらはルート表示。
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飛行情報。あ、もう出発時刻の12:10を過ぎていますね。
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オーディオプログラム。チャンネルが国際線並みに増加。
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映画は「アラジン」だけでした。ちょっと拍子抜け。
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レジュームナンバーを控えておき、あとから入力すると、次回の搭乗で続きを見ることができるそうです。国内線の短時間フライトならではのアイデア。
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機内誌「SKY WARD」もモニター内に収まってしまいました。本の中のきれいな写真を見るのが好きだったんですけどね。ちょっと残念。
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とても便利な個人用モニターですが、やはり今回の目玉は植木会長もおすすめ、「機外モニター」。尾翼の上からと前輪の後ろあたりからの風景が楽しめます。A380にもある設備。かつてボーイングの機材では離着陸風景が見ることができましたが、B787などの最新機種ではなくなってしまって残念だったところ、A350で復活してくれました。個人的にはやはり尾翼カメラの映像が迫力あって好きです。
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■いよいよテイクオフ!

12時30分すぎ、大勢の方々に見送られて、予定より20分遅れでプッシュバック(写真はご厚意でいただいた写真を許可を得て掲載しています)
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誘導路をタキシング。いよいよです。
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機体前方の画がいいか、尾翼からの画がいいか、悩んだ結果、お隣りさんとそれぞれを写すことで決着(笑)。
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D滑走路からの離陸のようです。ターミナルから一番通りところ、離陸の写真を撮ろうとしていた人たち泣かせですね。Img_8831

RWY05へ進入。
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さあ、いよいよです。
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12:43、テイクオフ。機内で拍手でも起こるかな?と思ったのですが、何も起こらず。皆さんお一人お一人で離陸の喜びをかみしめている様子。この辺は日本人ならでは。海外だったら絶対に歓声が上がるところ。
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その機内の様子。ほんと静かでした。
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機体はどんどん上昇していきます。エンジン出力全開ですが、機内は本当に静か。ボーイング787に初めて乗った時も静かだな、と感じましたが、その比じゃありません。機内の静粛性では、エアバス機が1歩も2歩も前で出た感じを受けます。それにしても、こんな画が見ることができるのは面白いですね。
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■一路福岡へ!

飛行機はやがて水平飛行に。
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シートベルト着用サインが消えると、多くの人が立ち上がり機内散策開始。それと同時にあちこちお隣りさん同士で会話がスタート。機内が初便ならではの興奮した雰囲気に包まれます。数多く耳にしたのは、「どうやってこの初便のチケットを取ったか」。皆さん相当の努力をして争奪戦を勝ち抜いていて…変な勝利感がありましたね。
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ドアの窓から見える主翼とウイングレット。青い空に映える赤が初便にふさわしい景色っぽくて感動。
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ドリンクサービス。初便なので何か特別な飲み物でも?と期待したのですが、いつもどおりでした。カップホルダーを使えばテーブルを出さなくてもよいので便利です。
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いただいた記念品を広げてみます。ネームタグ。
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初便搭乗証明書。これが欲しくて乗ったんです。
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パンフレットの中身。これ、すごくかっこいいじゃないですか。写真を撮っていたらお隣りの方からカメラに収めさせてほしいとお願いがあり…はい、もちろんOKですよ。
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シール類。子供向けに何か上げるときに使えますね。
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トイレも順番待ち。って皆、中を撮影したくて並んでいました。フツーじゃないですね(笑)。
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シンプルでモダンなデザインです。話では、機体中ほど左側の身障者用トイレが広くて撮影に◎とのことでしたが、混んでいたのでパス。
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ドリンクいただいて、お隣りさんとJAL話で盛り上がっていると、飛行機はあっという間に九州に近づきます。いやー、時間短すぎ。
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■着陸…名残を惜しんで

シートベルト着用サイン点灯。えー、もう着いちゃうんですね。
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着陸態勢へ。着陸の様子を見るのは前方風景の方がよさそうです。
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滑走路が見えてきました。
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着陸直前。これは初めて見る画。
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14:06着陸。あーあ、もう着いちゃった。
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初便搭乗の感謝のメッセージをいただき、飛行機は7番スポットに無事到着。
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機体が完全に停止し、シートベルト着用サインが消灯してから…ブリッジがついてドアが開けば、普通なら皆我先にと降機するところですが、この日は我一番最後に、という感じでなかなか降機が進みません。それもそのはず、クラスJ、ファーストクラスと通り抜けるときに皆社員を撮るために立ち止まるわけで。私も同じです(笑)。こちらがクラスJ。
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ファーストクラス。はい、今度の週末、また乗りますよ。
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そして、撮りたかったのがファーストクラス前方入り口にある鶴丸。出口が前方1カ所だけだったため、ここは皆が立ち止まって写真を撮っていましたね。
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新しい日本の空の旅を存分に満喫することができました。
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皆フライトの名残を惜しんで…なかなかその場を離れようとはしません。
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■新たな空の旅を楽しめるA350

日本の新しい翼、A350。その静粛性は植木会長のお墨付きだけあり、非常に高く、フライトもとても快適でした。将来A350は国際線にも投入予定ですが、この静かさであれば、もともと定評のあるエコノミークラスでも、長時間のフライトもより快適に過ごせそうです。

JALファンで埋め尽くされた初便のフライト、マナーをわきまえつつ皆で楽しむ雰囲気は格別です。わがままを言えば、国内線ということなら沖縄線のほうがもうちょっと楽しめてよかったかな。これは搭乗していた多くの人が同じことを話していました。

私が初めてA350に乗ったのはフィンエアーでしたが、その時以上の感動が多くあった記念すべきフライトでした。
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■Flight Data

・Airline: Japan Airlines
・Flight: JL317
・Aircraft: B350-900 (JA01XJ), Age/ Brand New
・Depature: Haneda (HND)
・Destination: Fukuoka (FUK)
・Cabin: Economy Class
・Mileage: TPM 567mile (1,304mile accumulated)
・FOP: 1,534FOP


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コメント

  1. タヌキ猫 より:

    ぱぴるすさん、こんにちは!!

    JAL A350-900 初便フライトの模様を
    楽しませて頂きました!!

    また雑誌やテレビ等で初便の様子を
    拝見する中で、タヌキ猫はあの空気に
    圧倒されそうでして…

    こちらで拝見するだけで
    お腹いっぱいでした(笑)

    ただ、初便ならではの記念グッズ
    ですよね(笑)

    これは、初便に乗らなければ…
    ということで

    また、写真撮影のご苦労を
    写真を通して感じました。

    やはり、皆さん、同じことを考えている
    わけでして、こりゃ~大変だったろうなぁ
    というのは、よくよく伝わってきました。

    ただ、逆にやろうとしていることは
    同じという人が多いので
    協力しあえる環境だったというのは

    やはりいい雰囲気の中での
    フライトを楽しむことができたのかな
    と感じたところです。

    タヌキ猫も、翌日となりましたが
    同じ便名で福岡へと飛びましたが

    こちらも、初便に乗れなかったであろう
    ファンがホント多くて多くて(笑)

    これからのJALを支える機材
    となりますので、頑張ってもらいたいですね。

    タヌキ猫でした。

  2. ぱぴるす より:

    タヌキ猫さん

    コメントありがとうございます。

    お待ちかねの記事がようやく書きあがりました。遅くなって申し訳ありません。もうすっかり鮮度が落ちてしまっていますが…。

    写真撮影はとても苦労しました。どの方向にカメラを向けても人が入ってしまうので、できるだけ陰になるようにとか、後ろ姿になるように、と考えたのですが、限界がありました。

    一方で、おっしゃるようにJALファン=同じ目的の人の集まりだったので、いろいろとご配慮いただいたり、楽しく話をさせていただいたりできたことは良かったです。

    話を伺っていると、私なんぞはまだまだJALファンの端くれでして…ほんとコアなファン、多いですね。「〇〇の会」なんていうTシャツ来ている人を見ると普通の人はドン引きなんでしょうけど、私はすごいなーとただただ感心するばかりです。

    次は…A350国際線仕様機のファーストフライトを狙ってみましょうかね(笑)。

  3. オッタン より:

    「ぱぴるす」さん 今晩は。

    A350 初陣フライト拝見しました。
    皆さん熱烈なJALファンですね。

    セレモニーや機内の様子が十分伝わってきました。
    普段のフライトと風景と異なり
    撮影したりして前へ進まず、渋滞が発生したご様子。
    なるほど。なるほど。

    車輪の映像がとても迫力あり、前か後ろか。確かに悩みます。

    記念品もステキです。
    私も初陣フライトを経験したいですが、
    争奪戦を勝ち抜くに、それなりのノウハウ
    が必要ですね。

    是非ご教示願いたいです。

  4. ぱぴるす より:

    オッタンさん

    コメントありがとうございます。

    私の稚拙な文章でも雰囲気が伝わってよかったです。あの独特の雰囲気をどう書いたら伝わるか、実際に記事にしてみると難しいなと感じました。

    初陣フライトの搭乗券、アンテナ立てて情報を集めておかないとゲットは厳しいですね。私も先得では一歩出遅れてNGでした。

    今回はダイヤモンドステータスでの先行販売でなんとかゲットでしたが、これも首の皮一枚ってところだったでしょうか。あとは実際の販売の際、いかにクリックする回数を少なくするか、ってところでしょうか。

    国際線の新規就航とかだと、もう少しゆっくり構えても大丈夫ですけどね。

  5. オッタン より:

    ぱぴるす さん今晩は。

    稚拙なんて ご謙遜を
    搭乗前セレモニー、搭乗時、機内、降機時
    それぞれの熱い雰囲気が十分伝わりました。

    しかし、ダイヤのステータスをもって・・・
    私の「サファイヤ」ステータスではやはり無理かと。

  6. ぱぴるす より:

    オッタンさん

    返信が大変遅くなり申し訳ありません。1週間仕事で不在でした。

    ダイヤステータスの人に一緒に取ってもらうという手もありますが、
    同行者情報を入力している間に取られちゃうと思います。
    いかに手早く処理するかがカギですね。

    国内線のイベントは、やはり大変なんだな、と実感しました。