オーストラリアのコーヒー文化

オーストラリアのコーヒー文化は、あのスターバックスが撤退に追い込まれるほどカフェを中心とした他国とはちょっと異なる文化があります。特に、シドニー、メルボルンはイタリア系の流れを汲むエスプレッソコーヒーが中心のカフェの文化です。

オーストラリアのコーヒーは、1950年代にイタリア系移民が持ち込んだエスプレッソが始まりと言われています。その後、現在のような文化になったのはごく最近の1980年代からだそうです。オープンカフェが法律で認められるようになってから、現在のスタイルに一気に発展した、とも言われています。

オーストラリアで、「コーヒー」と言っても、「何のコーヒーがいいの?」と聞き返されます。つまり、どのコーヒーが飲みたいのかを指定しなければなりません。

私も初めてオーストラリアでコーヒーを注文した時、「ブラックコーヒー」と頼んで不思議な顔をされた経験を覚えています。

エスプレッソメインで、その主なコーヒーの種類は次のようなものがあります。

ショートブラック…いわゆるエスプレッソ
ロングブラック…エスプレッソをお湯で割ったもの。ブラックコーヒーが欲しいときはこれを頼みます。
カプチーノ…エスプレッソにスチーミングで細かく泡立てたミルクを注ぎ、チョコレートorココアパウダーをふりかけたもの。オージー一番人気。
フラットホワイト…エスプレッソに温かいミルクを注いだもの。ただしミルクは泡立てない。
ラテ…エスプレッソに少し泡立てたミルクをたくさん注いだもの。

私はロングブラックかフラットホワイトをよくいただきます。いつもいくカフェで飲むロングブラックはこんな感じ。エスプレッソベースなので、お湯で割っても細かな泡が残っています。

こちらはフラットホワイト。エスプレッソとミルクが半々で、ふつうは泡立てずに温かいミルクのみを注ぐのですが、店によってはこんなふうに軽く泡立てておしゃれに出してくるところもあります。店ごとにレシピがあるんですね。

カプチーノ、ラテの写真は残念ながらありません。普段飲まないので…

メルボルンはじめ、ビクトリア州の主な街には本当にどこにでもカフェがあります。そしてどこもおいしい。スターバックスが撤退に追い込まれるのもわかる気がします。

こちらは私がメルボルンで散髪に行くとき、待ち時間にいつも行くカフェ。静かなので結構お気に入りです。

ビクトリア州には、土曜日はカフェで友人、家族とブランチをいただくという習慣があります(ほかの州のことはちょっとわかりません。。。)。なので、土曜日は人気のカフェは列ができるほど。また、モーニングティー、アフタヌーンティーの習慣もあります。

また、概ねどのカフェでもテイクアウトが可能です。なので、店で注文するときに、店内で飲むか、テイクアウトするか(こちらはtake awayといいます)を聞かれます。
そのほか、種類によっては砂糖をいれるかどうか、大きさはどうするかなどなど。。。個人個人でこだわりがあるせいなのでしょう。
店内で飲むときは、先に注文してお金を払い、好きな席に座って待っているとコーヒーを持ってきてくれるのが普通です。

コーヒーが好きな人にはぜひ試していただきたい文化です。

ちなみに、スターバックスは地元のセブンイレブンを経営する会社が買い取って運営をしています。メルボルン市内では、サザンクロス駅のほか数か所にスターバックスがあります。サザンクロス駅のスターバックスに行ったことがありますが、普通のカフェにあるメニューと同じ、オージースタイルのコーヒーを飲むことができました。


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コメント

  1. maimama より:

    明けましておめでとうございます。
    年末で、バタバタしてお礼のメールが遅れてしまい失礼しました。

    とっても丁寧に教えていただきありがとうございました。

    ロングブラック・・・覚えておきます。

    スタバすら滅多に行かない私。行ってもブラックオンリーで
    あんまり、冒険しません。

    恥ずかしながら、カプチーノとラテの違いを初めて知りました(笑)。

    2月のメルボルンでは、是非、一人カフェに挑戦したいと思います。

  2. ぱぴるす より:

    maimamaさん、あけましておめでとうございます。

    オーストラリア独特のコーヒー文化、ぜひ2月に楽しんでください。おいしいロングブラックに巡り合えることをお祈りしています。

  3. いそっち より:

    私は日本ではブラック派だったのですが、
    ブラックコーヒー(=ロングブラック)がエスプレッソをお湯で割るというこちらのレシピだと日本より苦く感じることもあり、
    最近はラテまたはフラットホワイトを注文することが多いです。
    お店によってもだいぶ濃さが違いますので日本並みのところもあるのでしょうが。。

    ラテとフラットホワイトですが、確かにぱぴるすさんが書かれた通りの定義なのですが、
    一番大きく違いを感じるのは、お店で飲むときは
    フラットホワイト:普通のコーヒーカップ
    ラテ:透明なガラスのラテカップ
    でサーブされるところで実感しますね。

    これって、「これだけ泡立てたミルクいれてるんだよ!」ってところを強調したくて、
    透明なガラスのカップに入れてるのかなぁと最近感じるようになりました。

  4. ぱぴるす より:

    いそっちさん、返信が遅くなって申し訳ありません。

    確かに、友人が頼んだラテはグラス入りでした。普段、ロングブラックかフラットホワイトしか飲まないので、そこまで気づかず…

    ロングブラック、お店によって味が違うと思いませんか?日本より苦いのは間違いないですが、私は結構好きで頼みます。酸味より苦みの強いコーヒーが好きなので。

    フラットホワイトは、気分次第で頼みます。

    今は、夏真っ盛り。やっぱり日本のアイスコーヒーが飲みたいですね。

  5. いそっち より:

    ロングブラック、確かに店によって味はもちろん濃さのブレ幅が日本よりもかなり異なると感じています。
    日本のブラックコーヒーも、もちろん店によって味は違いますが、濃さのブレ幅という点ではどこの店も大体同じぐらいじゃないでしょうか?

    オーストラリアでは、いわゆる「エスプレッソより」のところが多いのかなぁ、と感じて、初めて頼んだ時に非常に苦かったので、そこからしばらくはロングブラック敬遠してました。

    いろいろ研究したいなぁと思いつつも守りに入った注文になりつつあります。。。

  6. ぱぴるす より:

    確かに、濃いですよね、ロングブラック。
    おっしゃるとおり、エスプレッソよりだと思います。

    私は、その濃さが結構気に入っています。ラテ、カプチーノも試してみたいですね。