釧路への1泊2日旅2日目、道の駅 厚岸グルメパークで牡蠣を食した後は、ラムサール条約にも指定されているお隣り浜中町の霧多布湿原を訪れます。
■別寒辺牛(べかんべうし)湿原
厚岸から霧多布湿原へ向かうには、国道44号線を東進し、茶内から海岸へ向かいますが、その途中に別寒辺牛湿原というところがあります。
霧多布湿原同様、ラムサール条約に指定されているのですが、湿原全体を見渡せるところがなく、厚岸水鳥観察館付近からカヌーで別寒辺牛川を上っていかないと、湿原を楽しむことができません。
最近は、別寒辺牛川中流に高層湿原が確認され、新たな注目を浴びているとのこと。釧路湿原などよりも湿原らしい景色が見えるということで、ぜひ一度ゆっくり訪れてみたいところです。
下は、厚岸水鳥観察館そばから撮影した写真。湿原の中をJR花咲線の線路が走っており、国道からよりもJRに乗ってみた方が湿原を楽しむことができるかもしれません。
■琵琶瀬展望台
茶内から国道44号線を離れ、道道599号線を海岸線に向かって走り、霧多布湿原を望むことができる霧多布湿原にある木道を歩く前に琵琶瀬展望台へ向かいます。
琵琶瀬展望台は小高い丘にあり、ここから霧多布湿原を一望することができます。
霧多布湿原と言えばこの景色が出てくるのですが、この日はあいにくの曇り空。晴れたらすごくきれいな景色を見ることができると思うのですが、「霧多布」という名の如く、霧が多くて晴天を望むのはなかなか難しそう。
この景色、湿原らしさが出ていて私の中では好きな景色の1つ。下の写真はは2011年7月撮影のものですが、展望台から少し霧多布側に歩いた道路上から撮影したもの。こちらのほうが展望台よりもいい感じに撮れるかもしれません。この時は薄曇りながらも青空も見え、かつ湿原の草木の葉も緑です。
少し右に目をやると、霧多布湿原のすぐそばある浜中町の市街地、さらに霧多布岬が見えます。
展望台にはレストランがあり、資源の全景を見ながら食事ができるようですが、残念ながらコロナ禍クローズ。隣の将校事業組合の売店もお客さんはおらず、おばあさん1人が寂しそうにしていました。
■湿原ウォーク
霧多布湿原にはいくつかの木道があり、湿原に咲く花々を見ながら湿原ウォークを楽しむことができます。
琵琶瀬展望台から霧多布の街へ向かう途中に「霧多布湿原トラスト」があり、ここから湿原内へ木道が整備されています。
木道の入口に、今咲いている花々が紹介されているので、これを写メして木道内で見つけたら確認するといいですね。
エゾトリカブト、エゾフウロ、ツリガネニンジン、サワギキョウの花を見ることができました。どの花も小さくて、厳しい気象条件の中、懸命に咲いている姿が印象的。
約200mの木道のエンドからの眺め。
実は霧多布湿原はエゾカンゾウの群生地としても知られています。7月になると、この木道付近などでも見ることができます。道路にも「エゾカンゾウ群生地」の看板が出ているので分かりやすいです。
下の写真は2011年夏に撮影したもの。湿原の乾燥化が進み、群生地もだんだん小さくなっているという当時の話でしたが、今はどうでしょうか。
この霧多布湿原、釧路湿原よりも湿原を身近に感じることができること、また市街地は近いものの最果て感があって私は好きです。この日は他に訪れる人もなく、風と海の音を聞きながら、のんびりとした時間を過ごしました。
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